【十六】 妙な説得力 ページ16
「こ、ここここここ、恋なんてそんな」
「相手みるとドキドキするとかそれは完全に恋だろ」
留三郎が僕と向かい合うようにして座ると「それで？」と根掘り葉掘り聞く体勢に入った。
待ってくれ、まだ言うつもりはないんだ。
「相談しろよ？伊作。同室だろ」
「と、留三郎ぅ……」
どことなく“同室”の言葉は強く感じる。
この言葉を言われるともうひくことしかできなくなる。
「相手は誰なんだ、くのたまか？町娘か？それとも、」
「三郎のお見合い相手さんだよ」
「は？」
「うん」
留三郎は目を点にさせ固まる。
僕は目線を斜め下に下げどことなく暗い雰囲気を纏う。
「僕はどういう時も不運なんだ。叶わぬ恋をしたのも同然なんだ。三郎のお見合い相手？そんなの僕が間に入るわけにはいかないじゃないか」
小さくぶつぶつと呟いているとバンッと机を叩いた留三郎。
「ばっかやろう伊作！！それが不運だと思っているのか！？そんなの不運だろうとなんだろうと関係ねぇだろ！！不運とか気にせずアタックしてみろ！お前が後悔しない結果になる！必ずだ！」
怖い顔して僕の目の前で叫ばれるととてつもなく圧があって「うん」以外に言えなくなる。
それと同時に何故か妙に説得力があった。
不運を気にせず……か。
「アタックなんてできるのかな」
「俺がアドバイスしてやるからな」
先程の怖い顔はどこへやら。ニカッと笑った。
心強いなぁ、同室。
「ちなみに何処に惹かれたんだ？」
「喋ったことないからなぁ」
「は？」
「一目惚れなんだよ、僕」
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ティコ(プロフ) - 天然水豆腐さん» 私も、天然水豆腐さんの作品も、天然水豆腐さんもすごく大好きですよ！これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年2月17日 12時) (
レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
天然水豆腐(プロフ) - ティコさん» 軽くどころかコメント頂くたびにはしゃいでいる人間なのでコメントをくださった方は私にとって神様のような存在です、大好きです！笑ティコさん、こちらこそ嬉しいです！頑張りますね！！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 50e857828e (このIDを非表示/違反報告)
ティコ(プロフ) - 天然水豆腐さん» いつもってことは軽く認知されてるのかなってすごく嬉しくなりました！大変だと思いますが頑張ってください！ (2019年2月12日 0時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
天然水豆腐(プロフ) - ティコさん» ちょっと新作を書くとしたらどんなのがいいかな、と悩んだものでして(笑)なるほど･･････私も五年生が好きなので五年生中心になっちゃうんですよね･･･！！貴重なご意見ありがとうございました･･･っ(感動)本当にいつもありがとうございます！ (2019年2月11日 21時) (レス) id: 50e857828e (このIDを非表示/違反報告)
ティコ(プロフ) - 新作...！私的には三郎が一番好きなので5年生が中心とか、三郎落ちとかだと嬉しいんですが...また同じだとちょっとあれですよね、天女系とか、先輩後輩系とかたくさんありますよね...でも、どのお話でも天然水豆腐さんのお話が好きなのでめっちゃ読むと思いますww (2019年2月11日 21時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然水豆腐 | 作成日時：2018年11月26日 20時
