ほんとうは、（東海/青色さん）

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あっという間に時はすぎて、高三も終わった。

私は岡崎を離れて、別の所へ進学した。
てつや達は岡崎に残ったらしい。

どこか買い物へでも行こうか、とぼんやり考えていると、携帯が鳴った。

｢はーい｣
て｢A、元気ー？｣
｢元気だよー、てつやは？｣
て｢俺も元気！｣
｢それは何より。で、なぁに？｣
て｢YouTube始めたんやけど、Aも一緒にやらん？｣
｢は!?YouTube!?｣
て｢そう｣
｢大学は？｣
て｢一応行っとる｣
｢へぇ…｣
て｢どう？やらん？｣
｢一旦、岡崎帰って話聞いてもいい？｣
て｢分かった｣

待っとるわ！と言うとてつやは電話を切った。

なんだっけ、グールプの名前。
確か、東海…何とか。

｢わ、てつやだ…｣

まだ登録者数は100人前後。
でも、そこには高校の時と変わらないてつやがいた。
概要欄を見てみると、メンバーの名前が。

懐かしい名前があったり、見知らぬ名前があったり。

その中に、一際目を引く名前があった。

｢りょう、って…｣

てつやと仲の良かった＜りょう＞は1人しかいない。

会いたい、けど怖い。


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