5 ページ5
高三、あっという間に時は過ぎる。
て「A、りょうとなんかあったん?」
「てつや、」
て「なんか変、2人とも」
「なんかあった、というか、別れた」
て「…はぁ!?」
「知らんかったん?」
て「知らん…えぇ、ほんとに?」
「ほんと」
て「なんで?」
「こっちが聞きたい」
て「りょうから?」
「うん、距離置こう、って」
そんなこと、あるかぁ?なんててつやが言うのを横目に、参考書に目を戻す。
り「ねぇ、てつやいるー?」
て「あ、りょう」
「え、」
り「…あぁ、ごめん。邪魔しちゃった」
突然教室に現れたりょうくんは、そのままどこかへ行ってしまった。
て「……部活行ってくるわ」
「行ってらっしゃい」
て「りょうと1回話してみ」
「出来たら、ね」
り「てつやさぁ、Aと付き合ったの?」
て「なんで?」
り「今日、2人で話してたから」
て「別に」
り「ふーん」
て「りょうさぁ、なんで別れたん」
り「好きだったから」
て「はぁ?」
り「これ以上好きになったら困るから」
て「……りょうのそういうところ、よく分からん。Aと1回くらい話しとけよ」
━━━━━━━━━━━━━━━
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おまめ | 作成日時:2023年4月3日 2時