検索窓
今日:15 hit、昨日:6 hit、合計:2,749 hit

2 ページ2

「おはよ」
「おはよー、昨日、どうだったの」
「んー、りょうくんがかっこよかった」

はいはい惚気ね、とそのまま軽く流され、そのまま席へと座る。

「そういえばさぁ」
「んー?」
「デート、休日行かないの?」
「休日、かぁ」
「行ったことない?」
「うん、多分」
「多分ってあんた…」
「りょうくんさぁ、部活忙しいから休日空いてないんだって」
「あー、運動部あるあるねぇ」
「そー」
「行きたいって思わないの?」
「思う、けど、無理言えないやん」
「無理では無いとは思うけど」
「無理って言うか…わがまま?」
「そんなのわがままのうちに入るかねぇ」
「私と付き合ってくれてるだけでも嬉しいのに、これ以上わがまま言えなくない?」
「んー、わがまま、ねぇ。1回さぁ、言ってみれば?」
「何を?」
「休日、どっか行きませんかー、って」
「あー、確かに」
「ほら、有言実行!行ってきな!」

有言実行というか、言ったのはあんたの方でしょ、とは言えないまま、りょうくんのクラスへと向かった。

「りょうくん、いる?」
「あー、いるよ」

ふくおー!と大きな声で呼んでくれたはいいものの、変に目立つ。

り「あー、どうしたの、A」
「ちょっと、お話」
り「そっかぁ」

へにゃり、と笑うりょうくんに胸がきゅん、と締め付けられるのを感じ、顔が真っ赤になってしまう。

り「なに、顔赤い」
「だ、って…」

ん?と首を捻るりょうくん。
だから、それがかっこよくて話せないの!と言いたいのを堪え、本題を口にする。

「あのね、休日、会えないかなぁって」
り「休日、かぁ」
「やっぱり、厳しい?」
り「基本部活とか大会あるんだよね」
「そうだよねぇ」
り「来週」
「へ?」
り「来週なら、空いてる」
「ほんと!?」
り「うん」

明後日までに行きたいとこ考えといて、とりょうくんが言って、そのままりょうくんは教室へ戻った。

やったぁ、りょうくんと休日デートだ!と逸る気持ちを無理やり抑えて、教室へと戻った。

3→←1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
設定タグ:東海オンエア , りょう   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おまめ | 作成日時:2023年4月3日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。