何で? ページ9
目を覚ますと、蝶屋敷の天井が見えた。
『死んでない...』
冨岡「お前は生きている...」
そこには冨岡さんがいた。
最悪だ。
夢だと思いたいくらい、ここにいるのが嫌だ。
と言うか、これは現実なのかと疑いたいくらい生きてる感覚がない。
そう言えば...
最後に二人は何で私の名前を叫んだんだろう。
『そーですか。自分的に私は死にたかったんですけどね...死んだ父さんが「死ぬな」って追い返されちゃいましたよ。』
冨岡「...」
部屋の隅の壁に寄っかかり、両腕を組みながら黙っている冨岡さんを見ることが出来ない。
さっき冨岡さんの顔を見た時、何とも言えないような顔をした。
冨岡「この後、柱合会議がある...」
はい?
誰がそんなの行くんだよ。
『自分は行きたくないんですけど?』
自分は感情のある人間だ。
感情のない人間共と一緒にしないで欲しい。
冨岡「それは無理だ...すまぬが、お館様がAを連れてこいと俺に言っ『分かりました、お館様が言うのなら仕方ないので。』
いや、早く言ってくれよ冨岡さん。
多分お館様の事だから、どーせ私の身の潔白でも柱の人達に言ってくれるのだろう。
『あ、でもやっぱり...』
冨岡「...どうした?」
駄目だ。
『いや、何でもありません。』
期待すればする程、自分が馬鹿に思えてくる。
うん、きっと「下弦の鬼をよく倒してくれたね」としか言われない。
期待した所で別に、今の状況が変わるとも限らないしね。
「柱合会議なんて行きたくない」
もうコレしか訴えられない口になってしまいそう。
けど我慢だ、我慢...
そう思いながら、前に歩く冨岡さんの背中を追って、後ろに自分が続いて歩く。
産屋敷の長い廊下を早足で歩くも、体が拒否しようとしていた。
胡蝶「あら、冨岡さんこんにちは。」
冨岡「あぁ...」
はいはい始まりました。
今度は無視ですか?
自分が空気と化しているんだけど?
胡蝶「良かったですね、裏切り者さん。時透君がいなかったら死んでいたんですから。まぁ私的には、死んでくれた方が良いんですけどね〜。」
って言う蟲柱を空気だと思い、冨岡さんと無視して行こうとした。
無視して行こうとすると、肩がぶつかり、その時に顔の近くで耳打ちされた。
胡蝶「そんなんだから屑呼ばわりされるんですよ...?」
クズが「屑」って言っても説得力ないよ?
『あ、いたんですか?背が低すぎて分かりませんでした。』
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ラムネ - ヨッシー2号さん» 頑張って今日は後編まで出しますw (2020年3月2日 14時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー2号 - 続きッ!続きをッ!くださいッ! (2020年3月2日 13時) (レス) id: 068bdbacd4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - らい太郎さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年2月29日 13時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - 真衣ちゃァァん!私真衣ちゃんみたいなキャラ?悪女からいい子に、見たいなキャラが好きで、ほんと!ありがとうございます!←最新頑張ってください! (2020年2月28日 23時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - マドレーヌさん» すみません、悪女の苗字を変更しました! (2020年2月27日 22時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラムネ | 作成日時:2020年1月5日 23時