【ワールドトリガー】太刀川隊の毒舌な問題児

六人目 ページ8

「てか、何で深刻そうに悩んでたの？」



本部を出て二人並んで帰宅途中、何となく疑問に思い軽い口調で聞く。



出水「お前がモテるの知らなかったし…その、振られるかもしれねぇって思ったから」



それを聞き私は腹を抱えて笑った。

笑うなよと、公平は言うが笑うなと言う方が無理だ。



「私はちゃんと公平が好きだよ」



笑うのを堪えて言った。



出水「…知ってる。今度、告白されたらちゃんと俺に言えよ？」

「？何で？」

出水「何か、俺がしらねぇのに他の奴が知ってるってのは、少し傷つく」

「…わかった、今度はちゃんと言うね」



立ち止まっていた私たちは再び歩き出す。

会話は一度、なくなったが、話のネタを私がふる。



「公平は告白とかされないの？」



突然の質問に対し、彼は驚く。



出水「…されねぇな」

「本当に？」

出水「俺彼女いるって言ってるし」



意外な答え。公平はモテると思っていた。

告白もされているものとして、考えていた。



出水「けど、手紙は来る」

「いや、それ、告白されてんのと一緒じゃない？」



やっぱり、公平はモテている。

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