【ワールドトリガー】太刀川隊の毒舌な問題児

十八人目 ページ20

本気でかわいいと思った。

スマホを取り出して、彼を向けた。

カシャッと音がした。シャッター音だ。

勿論、公平の照れ顔が写されている。

記念に残して起きたかった。



「フフフッハハッ。メ、メッチャ照れてる。フフ、やばいウケる」



腹を抱えながら笑っている私と現状を理解できた公平。

彼は俯いて肩を震わしている。



「ごめんね？公平の照れ顔が見たくってさ。でも、言ってたことは本当だよ？」





笑いながら言う。

すると、公平は私の腕を掴んで、赤い顔のままこう言った。



出水「俺も、俺も大好き」



見つめられながらそんなことを言われたら、誰だって照れるだろう。

身体中の血液が沸騰しているみたいだ。

暑い。

恥ずかしい。

ズルい。



出水「はい、チーズ」



カシャッ、公平のスマホから音が鳴る。

あ、やられた。

二人顔を見合わせて笑った。

ピロン。

数分後、お互いのスマホが同時になった。

理由は、太刀川さんが、一連の流れを撮っており、それを送って来たのだ。



出水「太刀川さん」「餅川！」



その動画は拡散され、私達はしばらくネタにされた。


ーー例題ーー

米屋「おっバカップル！」
「うるさい槍馬鹿」

三輪「時と場を考えて行動しろ」
「反省します」

奈良坂「なかなかいい映像だな」
「それは褒めてんの？嫌味なの？どっち？」

小南「A！出水と別れたって本当？」
「小南、君は騙されているよ。この映像見て、私と公平との愛の絆が証明されているから」

三上「Aちゃん、お幸せにね」
「ありがとう。凄く嬉しいよ！」

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