不登校ちゃんと闇深優等生ちゃん「オリジナル」 (ページ8)

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淡々と話す様子に苛立ちすら覚える。

「いや、最初１１人班だと思ってたんです！で、最後に１０枚のお皿を数えて、あっ、そっか１０人だって気づいて、そのころには、ほかのお皿が１１枚だったってこと忘れてて＿＿」

班長がどんどん言い訳を出す。

その間も５人ぐらいの班員が１１枚目のお皿を理不尽にも探せさせられている。

「みんなで、確認したんでしょう？確認してくださいって言ったんですから。ね？」

私含め、ほかの残っている班員に圧で聞く職員さん。

そんなはずない。

確認したのは、私含む３人程などなのだから。

「・・・・・チッ」

小さく、誰かが舌打ちした音が近い私には聞こえる。

「ほら、こうなるから、確認してといったんです。それとも、まだ私が間違ってるっていうんですか？」

そうやって、変わらない無表情で何なら笑みも感じる顔で言う。

私は、あきらめて体を１８０度回転させて探しに走る。

世界が理不尽なことぐらい私はわかっていたけどここまでというか人の心を刺す勢いだということを今日、初めて知った。

班員たちの声が聞こえる。
「探したって見つかるわけねぇよな。」

「自分のミスだって素直に認めりゃいいのに。」

私はその独り言たちを無視してなるべく遠いところまで行き聞こえないようにした。

探し始めて１０分ほどたったころ私たちに職員さんが近づいてきた。

「・・確かに、私たちのミスかもしれない。でも気づいたときに言ってもらいたいし、こういう時のためにしっかり確認をしてください。弁償はいりません。」

そういわれ、やっと解放された。

そのあとは、何も手を付ける気にもなれず、理不尽さの言葉が頭でガンガン鳴って頭痛を激しくさせるだけだった。