もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか２

赤と紫1ｰｰ▽ ページ13

ｰｰ



天気の良い休日








いつもより人通りの多い表参道







5「ねぇ、ちょっと何でこんなに離れて歩くの！」







離れた距離を埋めようと近付く







『だって祐基くん目立つんだもん！バレるじゃん！』







他人の振りをしながらも小声で話す









「大丈夫だって！マスクに帽子までしてるんだよ？わからないよ〜」









『いやいや、祐基くんオーラがだだ漏れだから！』









「あ〜もう、これじゃあお出かけの意味ないよぉ〜」









そんなこと言われましても…




大丈夫かなぁ……








ｰｰ3日前ｰｰ









久しぶりに稜雅と駅で、再開した









疲れた中電車で仕事から帰り最寄りの駅で歩いていた








駅中にあるお惣菜屋が目に入れば






今日はもうご飯なんて作らなくてもいいかな、でも残り物早く食べなきゃ腐るな〜







なんて一人で考えながらフラフラと歩く








歩いていると見慣れた男が目に入る


マスクをしていて背が高く、普通の人より細い。


そして見たことのある洋服を着ている









およよ？あれって…






稜雅じゃね？







レッスン帰りかな？








てかちょっと待てよ？隣にいる人は誰だ？









稜雅の隣にもう一人男性がいるが、帽子とマスクをしていて誰だかわからない






目を細めながら近付くと帽子から赤髪が少し出ている







(なんか誰だかわからないけどとりあえず稜雅を驚かそうっと)






恐る恐る背後に周り、後ろから一気に声をかけ肩を叩く









『稜雅！』




パシッ





3「うおっっ！」






？「うわぁぁっっ！！！」









思ったより稜雅よりも隣にいる人が驚いてる









やばい…やりすぎたっっ！









3「A！お前なぁ、ちょっとは加減しろよ〜」









『あーごめんなさい〜』









3「俺より祐基が驚いちゃってるじゃん」







……ユーキ？





……ユーキ！？！？




『うぇっ！！！もしかして祐基くん！？』





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