誰と恋をしたらいいの…?? 1

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杏『A、次何処行きたい??』

私は考えこんだ。

この辺って
あんまり来たことないんだよね…

貴『あの、私この辺ってあんまり来たことないんだけど…』

杏『そうなんだ、じゃあ…この近くで新しくできた水族館があるけど、行く??』

水族館??

貴『うん。』

と、水族館へ向かった。

杏弥くんは、車道側を歩いてくれたり、意外と優しい。(?)



学校では、そんなことはなかったけど

意外な一面もあるんだな。

私が、思わず、
じーっと杏弥くんを見つめていたら…

杏『ん、何??オレに見とれちゃった??』
と言ってニヤリと笑った。

私、慌てて

貴『!!そんなことないっ。』

杏『そうかな、残念w』

と、笑って、再び歩き出す。

こ、こういう時ってどんなこと話したらいいのかな…

貴『きょ、杏弥くんって、よくここに来るの??』

ああ〜。
何か、つまらないこと聞いたかも…

杏『うん、親戚がここら辺に住んでるから。』

貴『へぇ…。従兄弟…とか??』

杏『一応、ね。A、会いたいの??』

貴『えっと…その、会ってみたいなってくらいで…』

私、何言ってんだろ。

杏『………じゃあ、水族館に行ったあとね。言っておくけどさ…、そいつに隙見せないでね。』

??

貴『??うん。』

隙を見せないで??


よくわからないな…



しばらく歩いていると、
　 急に車が横切ってきた。

杏『危ないっ…』

きゃっ…

ぶつかる…





その時、杏弥くんに腕を引っ張られて

無事だった。

腕を引っ張られたまま
　
　 壁の方へ押された。

貴『あの…さっきはありがとう…』

何となく、意識して、目を逸らす。

こんな急接近で
男の子に近付いたこと、初めてで…

杏『Aは、危なっかしいな…。
』

貴『そんなことはないと……思うけど…』

杏『へぇ…、それなら、オレに触れられたいから、わざとしたの??』

貴『ち、ちが』

う、と言おうとしたら


急に、唇に優しい感触がした。

思わず、目を瞑ってしまったけど…

!!!


貴『え…??』


目を開けたら

磁石と磁石が引き合うように

唇に杏弥くんの唇が触れた…



初めて…だった。


男の子とキスしちゃったことも


男の子と出掛けたことも…


こんなに胸が高鳴ったことも…



全部、初めて。

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