病弱少女は八乙女楽の想い人で、逢坂壮五の妹です！！２ (ページ31)

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７人のアイドルの、お祭りデート観察誌ページ31

「あー。最初は射的かぁ。定番だよなー。うぉっ、八乙女、うめーじゃん！」
「ヤマト、私が勝負をしかけましょうか？」
「やめとけよ、ナギ。あー、大和さんが目玉商品のロップちゃんは取っちまったんだよなぁ。一織、とりあえず、背負って隠せ！」
「でも、ミミガー詰め合わせと、シークワーサーのジュース取れてる。十分じゃね？あと一発、どうするんだろ。俺なら、マンゴープリン」
「景品が沖縄って感じだね。僕なら、島とうがらしかな？」
「私は猫のシャーペンがいいですね」
「一織、よく見えるなー！でも、どこにでもない、あれ？「限定コラボ物です！」そうなんだ。俺は、サーダーアンダーギー！」
「おぉ、あれ、旨かったよな、りっくん。
あ、がっくん撃った！」
「え、何とったの？」
「鍵付きの日記帳、ですね。みなさん、こんばんは。遅くなりました！」
「マネージャー、こんばんは。事情は・・・双眼鏡持ってるあたり、大丈夫そうですね」
「やっぱ、女の子の浴衣は花火大会の定番だよなぁ～。な、マネージャー。ビール、お兄さんに注いでくんない？」
「おっさん、後にしろよ。マネージャー、仕事お疲れ様！！
にしても、なんで、あれにしたんだ、八乙女のやつ？」

「ほら、これ。」
『鍵付きの、日記帳？』
数字合わせたら開くタイプのやつだ。
楽のことだから、大物、この中でいうと、まぁまぁな大きさのクマのぬいぐるみとかだと思ったのに。
「これなら、親父さんにバレずに持ち運べて、思いついた時ささっと歌詞とか書けるだろ？」
『そっか・・・！ありがとう、楽！』
「いいよ。俺のワガママみたいなもんだし。
ほら、次、どこ行きたい？何がしたい？
なんでも叶えてやる、俺のお姫さま」
楽と一緒ならどこでも、なんて、彼につられて言いそうになった口を慌てて引き締める。
辺りを見回して、決めた。
『楽！！次は、あそこ行こう？』

「お、動くな」
「環くん。今、張り込みしてる警官の方みたいだったよ。」
「次は・・・ワタアメですか。Oh！！半分こルートまっしぐらですね！！」
「甘いもの、イツねぇ、大好きだから！
半分こかぁ・・・昔、天にぃと三分こしたし！」
「七瀬さん、あなたって人は、何を張り合われているんですか？」
一織のツッコミであわてる陸に、皆が笑顔をこぼした。