楽しいデビュー曲と、サプライズゲスト ページ15
「いやー、楽しかった！」
「お兄さん、この年で水鉄砲に夢中になるとは思わなかったわー」
「俺、一番命中率高かった！」
「四葉さん、さすがは体育5なだけありますね」
「あれ、取れる人いるんだ・・・。すごいね、環くん！！」「・・ん」
「Aねぇとナギは未来でも読めるの？全部うっても当たんないんだけど！」
「読めたらいいのですが、水鉄砲は反射しやすいので、みなさんの位置が先に知れたのですよ、リク。フロイライン、お見事でした。今度、オンラインゲーム、一緒にしませんか？」
『あ、一回してみたいです』
ついさっきまで、水鉄砲合戦で大いに盛り上がった。私があんまり動けないことを考えた一織が、四人ずつに分けてチーム戦をしよう、って提案をした。大将ー私と一織ーが指示を出して、残り三人ーナギさん、兄さん、環と陸、三月、大和さんーがそれに合わせて戦う。実際、やってみたらフォーメーションの組み替えにいかに三人が合わせられるか勝負になったけど。
なんだかんだ、陸は一織の側につかせてあんまり動いてないから発作の心配ないし、私は楽しいし、さすがはパーフェクト高校生。
「あ！俺たちのデビュー曲、1番だけ、聞いてほしいな！マネージャー、ダメかな？」
「んー、A、絶対内緒でお願いします」
聞いた曲は楽しくて、太陽みたいにキラキラしていた。
「A「レイ兄貴？」零雲の双子の妹の零亜と言います。「俺と天にぃと違って一卵性なんだ！なぁ、環。レイウンさんって、どんな人？」ほら、帰りましょ？」
『ありがと、みんな！』
零亜に抱えられながら、みんなに手を振った。
楽side
「では、ごゆっくりお楽しみください」
龍の親父さんの挨拶が終わり、あたりが一気にざわめき出す。俺たち3人は壁の花になろうとしたんだけれど、
「八乙女さま、これ、良ければお召し上がりに」
「天くんって、本当可愛らしいですね。名前の通り、天使のよう」
「龍之介さま、泡盛お注ぎいたしますわ！」
静かにできるわけがなかった。
適当にかわしつつ、龍への酒を全力で阻止し、天に何か食うもの渡すのを何周かして、少し疲れてきた頃。
「えー、みなさん。サプライズゲストの御登場です！」
「財界の偉い人呼ぶって言ってた」
龍がこっそり耳打ちしてくれた。財政界の偉いやつ、か。あんまり、いい印象ねぇな。
「なんと、FSCのNo.2！わずか19歳にして、関連企業の赤字ゼロを成し遂げた、財界のプリンセス、
逢坂A嬢です！」
呼吸が、止まった。
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作者名：アスト | 作者ホームページ：http://id11.fm-p.jp/545/05251357/
作成日時：2016年9月27日 18時
