暴露 4 ページ45
『今日結構歩いたな』
『ほんと』
ふう、と息を吐いて九ちゃんと宿舎の温泉に浸かる。神楽は叫びながら飛び込み、お妙ちゃんに怒られていた。
それに私たちは苦笑いを浮かべ、首まで身体を沈めていく。
『あ、夜の自由時間にトランプやろー』
UNOとトランプは旅にとって必需品であり、私は両方鞄に入れてあるのだ。もちろん夜食となるお菓子もたんまり持って来た。
それを食べながら夜更かしするなんて、普段では出来ないことを修学旅行ではしたくなってしまう。
『それは楽しみだな』
『せっかくだし、何か賭けない?』
お妙ちゃんの案に同意して、私は賭け事を考える。ジュースを奢りとかじゃあ生温い。
『秘密を暴露するとかでいいんじゃないか?』
『わー、九ちゃんゲスいね。でも賛成』
湯船の縁に腕を置いて、その上に顎を乗せた。その状態で私の暴露する秘密は何かと思い出そうとする。
一瞬頭に高杉からの告白が過ぎるも、ないない、と頭を振っては彼の存在を頭から消す。あれは暴露する秘密ではないのだ。もっと黒歴史的な何かは……。
ああ、ないのかもしれない。銀時が小学校の林間学校で肝試しのときちびった事は思い出したのだが、他には思い浮かばなかった。
『ねえ、九ちゃんは暴露する秘密とかあるの?』
『僕は正直思い浮かばない』
『だよねー……』
逆上せるからそろそろ出ようとなり、シャワーで軽く身体を洗い流す。その間も考えたが、浮かんでくるのはアイツ等の黒歴史ばかり湧いて出た。
『ねー、バ神楽ちゃん』
『ぶっ殺されたいか、A』
ごめん冗談と笑い、本題である暴露する秘密について聞く。
『もちろん私は秘密多き女だからあるネ』
『へー……』
『おい、もう少し興味持てヨ』
まあ、勝負に負けなければいい話である。
『神楽の秘密楽しみにしてる』
『何で私が負けることになってんだヨ』
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ハル(プロフ) - 夏目さん» そうですね、私が非表示にして気にしないことが一番だと思いました。ですが彼女が本当に私の作品を読んでくださった読者かどうかは測りかねます。アドバイスのコメント、どうもありがとうございました。 (2017年8月12日 11時) (レス) id: 30ed3dcdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - なな天パさん» まず、素敵な作品と言っていただき、本当にありがとうございます。私が単に嫌になってキツイコメントを送ってしまったので、なな天パさんは気にしなくて大丈夫ですよ。閲覧してくださったみたいでとても嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年8月12日 11時) (レス) id: 30ed3dcdf9 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 返信ありがとうございます!別のバージョンも楽しみにしているので、頑張ってください!応援してます。 (2017年8月11日 10時) (レス) id: fd0dc99ac9 (このIDを非表示/違反報告)
夏目 - どうしてもしつこいようでしたら非表示にしてみてはどうでしょうか?折角の読者にそういう対処を施すのは少々心が痛むこととは思いますが…。 (2017年8月11日 2時) (レス) id: 9cb724659b (このIDを非表示/違反報告)
なな天パ(プロフ) - ミリアさん» ハルさん、すみません。嫌だったんです。貴方の素敵な作品でこんなコメをみるのが。ミリアさん、部外者の私が言うのはなんですが、あなたのコメをみると本当に不快になります。あなた、他の作者さんにも同様のコメしてますよね?そのコメ、本当にやめて下さい。 (2017年8月10日 20時) (レス) id: 63c427bf32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年2月17日 17時