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『みんなのバカ！！』
玄関の扉を勢い良く開けて、飛び出していく。俺たちは呆然とその後ろ姿を見ていた。直ぐに追いかけることはしないのは、どうせアイツなら見つけると思っているから。
今、俺たちは冷静になることが大切だ。
『なんで、分かってくんねェんだよ……』
銀時はそう呟くが、それは俺と高杉も同じことを思っている。事の発端は、Aの両親について言及したことが始まりだった。
『次、いつ帰ってくるんだよ』
責めるように聞いてしまった時点で、彼女の癪に触ったのかもしれない。たちまち眉を寄せたAは、自分の足元を睨みつけてしまう。
『直ぐに帰ってくるよ』
『そう言って、もう何年も帰ってないじゃないか』
「うるさいなあ」といつも通りに返したつもりらしいが、苛立ちと寂寥を隠せていなく簡単に見破れる。
『Aのことを思ってんなら……『どうしてみんな私が捨てられたみたいに言うの！？』
「私は捨てられてないよ」と、か細く吐き捨て、今にも零れそうな涙を目に溜めて俺らを見つめた。
『帰ってくるもん。もうすぐ、私の誕生日だから』
『その誕生日を、あの二人が祝ってくれたのいつだ？』
俺の問いかけに膝を抱えて、黙り込んでしまう。記憶では、10年は一緒に祝ってない。
毎年毎年俺たちが一緒に祝っているから、両親が祝ってくれたなんて嘘は通用しないのである。
『A』
この話題でようやく口を開いた高杉は名前を呼んで近付くが、Aはそれを振り払った。
そうして、冒頭へと続く。
『Aは信じてんだ、アイツ等が帰ってくるの』
直接本人が居るときには言わないが、Aの両親のことを高杉はアイツ等と呼ぶ。呼びたい気持ちも分からなくはない。
『……行ってくる』
『ご飯、作っとくぞ』
『んじゃ、俺は甘いスイーツでも買ってくるわ』
Aがこうなったときには、それぞれの役割があった。怒るとお腹は空くし、甘いものが食べたくなる。
機嫌取りというわけではなく、Aのためという感じだ。ただ、彼女の帰りを待ってる人は近くにいると分かってくれればいい。
だから早く、帰って来い。
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ハル(プロフ) - 夏目さん» そうですね、私が非表示にして気にしないことが一番だと思いました。ですが彼女が本当に私の作品を読んでくださった読者かどうかは測りかねます。アドバイスのコメント、どうもありがとうございました。 (2017年8月12日 11時) (
レス) id: 30ed3dcdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - なな天パさん» まず、素敵な作品と言っていただき、本当にありがとうございます。私が単に嫌になってキツイコメントを送ってしまったので、なな天パさんは気にしなくて大丈夫ですよ。閲覧してくださったみたいでとても嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年8月12日 11時) (レス) id: 30ed3dcdf9 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 返信ありがとうございます！別のバージョンも楽しみにしているので、頑張ってください！応援してます。 (2017年8月11日 10時) (レス) id: fd0dc99ac9 (このIDを非表示/違反報告)
夏目 - どうしてもしつこいようでしたら非表示にしてみてはどうでしょうか？折角の読者にそういう対処を施すのは少々心が痛むこととは思いますが…。 (2017年8月11日 2時) (レス) id: 9cb724659b (このIDを非表示/違反報告)
なな天パ(プロフ) - ミリアさん» ハルさん､すみません｡嫌だったんです｡貴方の素敵な作品でこんなコメをみるのが｡ミリアさん､部外者の私が言うのはなんですが､あなたのコメをみると本当に不快になります｡あなた､他の作者さんにも同様のコメしてますよね？そのコメ､本当にやめて下さい。 (2017年8月10日 20時) (レス) id: 63c427bf32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時：2017年2月17日 17時
