CP9の新人ちゃん【ONE PIECE】 (ページ3)

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『…黙って聞いてればごちゃごちゃと…。誰もあんたに認めてもらいたくもないし、認めてほしいとも頼んでないわ！クソヤロウ！』

― ｼｰﾝ… ―

…あれ？私やっちゃた？まさか初日からクビってなんないよね？

周りがやけにシーンなるからそんなことを思っていると色んなところから笑い声が聞こえてきた。

ジャ「ｸｸｯ…ﾊﾊﾊｯ！お前よくルッチにそんなこと言えたな！マジ最高！俺はジャブラ！あのくそ猫に何かされたら俺に言えよ！」

そう言って私の背中をバシバシ叩くジャブラさん。痛いです。

彼は今だにルッチさんに向かってざまぁみろ！と言いながら笑っている。

カリ「ﾌﾌｯ…貴女、訓練中にルッチのことは聞いたことはないの？」

カ「知っててルッチにそこまで言えるんだったら相当な肝をしておるの！」

先輩方の言っている事が今だに意味がわからず困惑していると

目の前の男が私の頬を掴んできた。
上から下まで品定めをするかのような視線。

ル「…ﾎｫ～…本当に肝は座っているようだ。なら、今から手合わせと行こう。俺に勝ったら認めてやってもいい」

また上から目線の言葉。イラッと来るけどここで易々と喧嘩は買わないのだ。

ル「ﾌﾝｯしっぽ巻いて逃げるか？やっぱりあまちゃんだな」

その一言でカッチーンときた。

『上等だ。表出ろやクソヤロウ！』

ジャ「お！いいぞ、いいぞ！」

カリ「これ、止めなくていいのかしら？」

カ「まぁ、新人の実力を見るのにちょうどいいじゃろ！」

あの男の後を着いていって来た場所は何処かの広い中庭。喧嘩するのにちょうどいい広さ。

『その勝負、私が勝ったらなんか言うこと聞いて下さいよ。』

ル「いいだろう。その代わり負けたらお前はしばらくの間俺に従え。」

『上等。後で泣いても知りませんよ！』

二人ともお互いの動きをよく観察しどちらかが動くのを待っていた。

一発触発。まさに今その言葉が合っているだろう。

先に攻撃を仕掛けたのは…私。

頑張って修得した六式を駆使して攻撃するがやはり経験の差かあの男は軽々と避けていく。

避けながらも着実に私に傷をつけていく。
まだ実力の半分も出ていないだろう。

ジャ「お、いつもより持ってるんじゃないか？」

カ「そうじゃのう…ルッチがいつもより楽しそうにしておる。」

カリ「猫が猫じゃらしをもらった時みたいね」