20話 ページ20
「ほんと待たせすぎだよ。ばか」
彼の瞳からは一筋の雫がこぼれ落ちる
と同時に私の視界も白くぼんやり、輝いてきた
『そっちこそ…待たせ…すぎなんだよッ』
数千年も会えてなかったんだ。これくらい許して。
そんな願いも込めて思わず彼に抱きつく
『もう離れてやんないから。絶対。』
「ふはww分かったよ」
なんて言いながら優しく撫でてくるところやっぱり策士だ。
「にしてもほんと、出会ってすぐあんな条件出されるとは思わなかったよ」
『あぁあれ?
3、私の命及び主は全て羽京に託す事。
羽京には申し訳ないとは思ってるよ。けど仲間死にそうだったし圧怖いしで切羽詰ってたの許して()』
マジで怖かったんだからあの時。干からびるかと思った。
あんなん耐えれた方がマジで神でしょ。
「本当にびっくりしたからw」
ここらの警備しながらこんな話できるならまじでずっとこれでいいんじゃね()
「A、移動するよ。何かが起きてる。あっちの方向で」
『はーい。...ん〜、多分割と大人数...が何かしてると思う。ぱっと見た感じあの監視をつけられている2人が中心になって話が進んでそう』
「ん、了解」
そこに向かって走り始める
1人じゃないってこんなに楽しいんだね←
数人がザワザワしてる所に到着すると監視をつけられていた2人と監視役の子、話を聞く限りニッキー?クッキー?ちゃん?だったかな?
がいた。羽京ほど耳は良くないからね
少しだけ近づいて話を聞く
無事リリアンの曲を届けるところまで行けたみたいだった
ちょっとほっとする
けど作戦は失敗。
彼の耳は騙せなかった。
化学王国側の人間は驚き、焦ってるみたいだけど大丈夫。
彼ならきっと
あの頃の私みたいに
こちら側に着いてくれるはずだから。
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クロ三 - 面白すぎてどーん(?) (2022年3月23日 23時) (レス) @page19 id: fd34f5ea37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有紀 | 作成日時:2022年2月1日 3時