��. フロイドside ページ33
ライアン「俺が知るわけねぇじゃん」
クマノミちゃんが帰って来ないことを話せば、そう言って溜息を吐いてくる。
何で俺が疑われてんの、とか言ってるけど当たり前じゃね？
フロイド「普通真っ先に前科持ち疑うだろ」
ライアン「前科持ち扱いなのやめてくんないかな」
ジェイド「何があったかは分かりませんが、もし嘘でしたら縛り上げて海に沈めますよ」
ライアン「これだから品のない海のギャングは嫌いなんだ」
フロイド「絞められてぇの？」
ライアン「毒ぶっかけんぞ」
俺やっぱり此奴無理嫌い。
そう思いながら絞めてやろうと前へ歩み出せば、ジェイドに止められてしまう。
イデア「何でもいいんだ。Aのこと、分からない？」
ライアン「…はあ？分かんねぇよ。…ああでも、Aが俺の兄弟じゃないって知ってから調べたことならあるけど」
フロイド「何、教えて、早く」
ライアン「お前ちょっと黙って。…俺が調べて今まで知らないことの中で知ったのは、あの子の出身地くらいなんだけどさ」
そう言いながら、書いてあると思われるスマホを取り出して弄り出す。
ライアン「…どうやら俺の父親は、あの子の母親の婚約者だったらしくて」
アズール「…？それが今の話と何の関係が？」
ライアン「分かんない。本当によく分かんないんだけど…父親のノートを見たらそれが書いてあってさ。其処に一緒に書かれていたのがあの子の出身…と言うより、あの子の母親の出身地。多分あの子の母親はあの子を其処で産んだわけではないんだろうけど…」
フロイド「分かった分かったから早く教えて！！関係なかったら絞める」
ライアン「殺すぞお前」
一々うるせえな絞める。
そう思い前に出ようとしても止められてさっきからイライラする。
早く教えてよ、心配なんだって。
ライアン「…花笑の国」
アズール「花笑の国？」
ライアン「あの子の母親の出身国だよ。それしか分からない」
フロイド「役立たず」
ライアン「お前さぁ」
結局何も分からねーじゃん。
どうすれば良いんだよ。
そんなことを思っていたその時、後ろから声が聞こえる。
「花笑の国か、あの国は面倒な国だな」
ジェイド「…おや、レオナさん。何かご存知で？」
レオナ「当たり前だろ。あの国は夕焼けの草原とは縁が深いからな」
…手掛かりが分かるかもしれない。
そう、思えた。
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Runa☻ - このお話最ｯｯｯｯ高に大好きで尊くて作者様天才ｯｯ！！！！ (2023年4月30日 12時) (
レス) @page41 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ないたわぁみんなカッコ良すぎるしアズくん…ゆうくん良い男だしレオナさん最高すぎ… (2022年3月23日 5時) (レス) @page41 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
長月 - 本当に最高でした…。いろんな伏線が貼ってあってそれを回収していくのがめちゃくちゃおもしろくて、感動しました！！ (2020年11月13日 4時) (レス) id: 677a311103 (このIDを非表示/違反報告)
名無し6853号(プロフ) - あぁ........この作品は尊すぎます。この作品に出会わせてくれてありがとうございます！ (2020年11月2日 2時) (レス) id: ce469f6b4f (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 邪魔すんぜ、ジェイド最推しの者です。いや､､、この小説は､､、神っすね (2020年10月23日 16時) (レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
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