56. ページ10
ジャミル「…聞いたことがある、髪に魔法を持つ少女の話は」
カリム「その家系では女の子が生まれる度にその魔法を継ぐんだっけ…つまり、お前がそのお姫様の家系に生まれた女の子、ってことか！？」
『…そうなりますかね』
あー、この人達知ってたのか…面倒だな。
ちゃんと口封じしないと…と思っていると、僕の髪を手に取ったフロイドさんが首を傾げながら聞いてくる。
フロイド「…魔法使うと金になるの？」
『…ですね、』
フロイド「おかーさんも金だったんだよね」
『…ええまあ、黒髪自体は父譲りらしいですけど』
この魔法は便利だと思う。
でも、これが理由で…面倒なことになるのを、僕は知っている。
フロイド「マジで傷治ってるしぃ…」
『…この魔法は、傷を癒し…壊れたものを直すことも出来るんです。…若返らせる効果もあるとか聞いたことありますけどね』
ジャミル「凄いな…まさか本当に使える人が居たなんて」
…て言うか待って、さっきカリムさん凄いこと言った？
『…僕が女って言うの普通にバレてません？』
カリム「ん？ああ！だって、その魔法は女の子しか継がないんだろ？」
『あー、そうですねぇ…色々諸々秘密にして欲しいと言ったらしてくれますか？』
カリム「おう！いいぜ！」
ジャミル「隠していることにも理由がありそうだからな。分かった」
ぱっぱと治したかったし、僕のせいだからと言うのもあったけど…もう少し考えて使えば良かった。
見ていたのがこの二人じゃなかったから、凄く面倒なことになっていただろう。
フロイド「ごめんねぇ、クマノミちゃん」
『え、何が？』
フロイド「余り使いたくなかったでしょ、この魔法。なのに使わせちゃってごめんね」
…この人は、何を謝っているのだろう。
悪いことなど何もしていないこの人が謝る意味が分からない。
『謝らないといけないのは僕の方です。…巻き込んで、ごめんなさい』
フロイド「クマノミちゃん何も悪くねぇじゃん」
『それ言うならフロイドさんだって悪くないでしょ！？』
カリム「二人とも悪くないだろ？」
ジャミル「カリム…今は口を挟むな」
…巻き込んでしまったのは申し訳ないし、怪我をさせてしまったことは凄く心苦しい。
助けられたのは事実で。
『…ありがとうございます、フロイドさん』
フロイド「良いよぉ」
…本当に、ごめんなさい。
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雪見大福 - 最近見始めましたー！おもしろいですねー！そこで、少し質問？があるのですが、５６話あたりの治療法？って、塔の上のラプンツェルの治療法ですよね？？間違っていたらすみません (2020年7月20日 2時) (
レス) id: 00f6e3e8da (このIDを非表示/違反報告)
痲酔 - この場面で思ったこと……アズールツンデレ乙!!ww まだまだがんばってくださいね!!あなたの作品好きです!!キャーーと本当にさけんでいましたw (2020年7月6日 20時) (レス) id: 7c4adda471 (このIDを非表示/違反報告)
海遊(プロフ) - 続編おめでとうございます！2作目も大変心が潤いました！！次もこのまま拝読致します！これからも応援してます！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
雲雨(プロフ) - 空さん» ありがとうございます〜！！作品だけじゃなく作者まで好きと言って頂けるとは思ってもいなかったので凄く嬉しいです！完結までまだかかりそうですが、頑張って書いていくのでよろしくお願いします！応援ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2020年7月2日 16時) (レス) id: d8253c3587 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 続編おめでとうございます、好きです！！本当にこの作品も作者さんも大好きで、完結するまで絶対見ます！これからも頑張ってくださいね。応援しています…！ (2020年7月2日 15時) (レス) id: 9af7c9ab91 (このIDを非表示/違反報告)
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