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ジャミル「君は確か、フロイドのクラスメイトのA・ミラーコロだったか。早く治療しないとまずい状態だ、フロイドの手を離してくれないか？」
『…ちょっと静かにしてもらえますか。人が来たら面倒なので』
フロイドさんの手を離そうとしない僕を、諭すように声を掛けてくるジャミルさん。
でも今はそれ所じゃないんだ。
フードを取り、髪を解きながら彼らに静かにするよう言う。
カリム「お、おい…何するつもりだ？」
『…ちょっと手伝ってもらえませんか？僕の髪をフロイドさんの傷に巻いてください』
フロイド「は！？ばっかじゃねぇの！？クマノミちゃんの綺麗な髪に傷が付くじゃん！！」
『付きませんから…』
過保護が増えても困るなぁ、と思いながら少し暴れるフロイドさんに髪を巻いていく。
ちょっと暴れないでくれるかな、やり辛い。
一度髪から手を離し、フロイドさんの頬を包み目を合わせる。
『大丈夫ですから、僕を信じてくれませんか』
フロイド「…っ、分かった、よ」
そう言われ、髪を巻いていれば二人も仕方ないと思ったのか手伝ってくれる。
別にこうしなくても出来るんだけどね、どうせなら…即効性のあるやり方をしたいでしょ。
『…よし、あとお二人は人が来ないか見ておいてください』
ジャミル「…任せて良いんだな」
『はい。…本来イデア先輩の居ない所では使わない約束なんですけど』
フロイド「は？また体調崩すの？キレるよ？」
『いや、これはそう言うことにはなりませんから』
ただ、僕が授業で使う以外の魔法を使おうとすると文句を言われるだけなんだ。
…でも、緊急事態なら話は別だろう。
『…花はきらめく 魔法の花』
カリム「…え、」
『時を戻せ 過去に戻せ 傷を癒せ 運命の川』
ジャミル「髪が…」
『…遡れ 蘇らせろ 過去の夢…』
…僕自身、この魔法はなるべく使いたくないもので。
“白に近いような金色に輝く”自らの髪を見つめながら、フロイドさんの手を握る。
…僕のせいで傷付く人を、もう見たくないんだ。
『…治った、はずです』
フロイド「…クマノミちゃん？今のは？」
『…生まれつきのものですよ、母方の家系では髪に魔法を持っていて…今の歌を歌うことで、その魔法を発動させるんです』
アズールさんが欲しがった能力と言うのは、これのことだ。
勿論、渡す気はないけれど。
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雪見大福 - 最近見始めましたー！おもしろいですねー！そこで、少し質問？があるのですが、５６話あたりの治療法？って、塔の上のラプンツェルの治療法ですよね？？間違っていたらすみません (2020年7月20日 2時) (
レス) id: 00f6e3e8da (このIDを非表示/違反報告)
痲酔 - この場面で思ったこと……アズールツンデレ乙!!ww まだまだがんばってくださいね!!あなたの作品好きです!!キャーーと本当にさけんでいましたw (2020年7月6日 20時) (レス) id: 7c4adda471 (このIDを非表示/違反報告)
海遊(プロフ) - 続編おめでとうございます！2作目も大変心が潤いました！！次もこのまま拝読致します！これからも応援してます！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
雲雨(プロフ) - 空さん» ありがとうございます〜！！作品だけじゃなく作者まで好きと言って頂けるとは思ってもいなかったので凄く嬉しいです！完結までまだかかりそうですが、頑張って書いていくのでよろしくお願いします！応援ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2020年7月2日 16時) (レス) id: d8253c3587 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 続編おめでとうございます、好きです！！本当にこの作品も作者さんも大好きで、完結するまで絶対見ます！これからも頑張ってくださいね。応援しています…！ (2020年7月2日 15時) (レス) id: 9af7c9ab91 (このIDを非表示/違反報告)
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