愛玩動物 Ⅱ【wrwrd】 (ページ9)

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2人の声が同時に聞こえる。

暫く沈黙が流れたがそれを止めたのはAだった。
Aは頭をかいたあとため息を吐いて「やっぱいいや」と言った。

するとゾムは少しニヤけ始めた。

なんでにやけたのか分からないところやっぱりゾムだなぁと思う。"自分にしか理解できないこともあるのさ。"

zm「ふふっ、お前なんかおもろいなぁ！懐かしい感じもするし！グルッペン！こいつ引き込めんの？」

そう机を叩きながら満面の笑みで言うゾム。

それを聞いたグルッペンはうーん。と顎に手を添えつつ考える。トントンもどうするのかと先程まで動かしていたペンの手を止めてグルさんの方を見る。

tn「徒花なら…」

gr「いや。こいつは獣人だ。散らせるには惜しい」

tn「そうやな…なら何処に入れるん？」

gr「狐な…狐おらんもんな。…一旦前戦組のどっかに入れるか…？」

(説明しよう！前戦隊とは！中距離部隊短距離部隊の総称である！！)

kn「え！？こっち来るん！？」

sha「嫌なんやけど…こいつ信用ならんし」

そう言って冷ややかな目をAに向けるシャオロン。
コネシマは普通に驚いただけの様だ。

冷ややかな目を向けられたAは一瞬目を丸くしたが負けじとシャオロンを睨み返していた。

ひぇえーヤンキーが増えた。
あの時の俺だったら今すぐしっぽ巻いて逃げてたね

巻けるほどの尻尾ないけどﾊｯﾊｯﾊｯ

『はぁぁぁぁ……』

kn「大先生どした？」

脳内でつるっつるなことを言った反動でクソデカ溜息をつくとコネシマだけでなくグルッペンとトントン以外に見られてしまって少し小さくなる。

注目しないでクレメンスぅ…

gr「よし決めた！！！お前を幹部補佐にするんだゾ！！！」

tn「あ、そか…ってちゃうねん突然すぎやろ！？」

グルッペンは高笑いを初めてトントンは隣で頭を抱えている。落差がすごいな。

というか最初はあんなに怖かったグルさんの笑い声は今となっては何故か安心する。

これが信頼の力というものなのかはたまた違うのかそうでなくても信頼という響きは良いしそういうことにしよう

gr「よぉしそうと決まれば実力を見ないとな。訓練所に連れて行ってやれ、それと共に訓練するように！懸命に励むんだゾ」

tn「よし会議終わりやな。解散せぇー。グルさんあんたは書類やで♡」

gr「と、トン氏？俺は決して逃げようとなんて…」

tn「問答無用や行くぞー」

gr「いやだぁぁぁ」

なんだかちゃんとしないな…
そう思いつつその様子を見届けていた