愛玩動物 Ⅱ【wrwrd】 (ページ7)

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うん。もっと落ち着かせられなかったのかな？

そう思うほどに椅子に縛り付けられ足と手を拘束されている獣人は暴れている。

なんとか外そうと肩を外そうとうごうごしている。

肩外すってエグない？
どんだけ逃げたいねん、もうやめたげてよ！良いぞもっとやれ！！

gr「…おぉ、…お？うーん…」

tn「…(引)」

グルッペンは拘束具を解こうとしている姿を見て百面相してるしトントンはグルッベンを見てなんか引いてる。

kn「…ぁ、大先生、大先生…あれって…」

『ん？…なにあれ…』

隣に座っているコネシマに話しかけられ指を指している方を見ると獣人の耳に黒いインカムのような物が付いていることがわかった。

青いライトが光るたびに獣人はムッとしたような顔をしている。あとあの機械から不規則にピーという電子音が聞こえてくる。

一応グルッペンに伝えた方がいいかと思いグルッぺンの所へ歩いていって機会のことを耳打ちする。

『なんかあの獣人耳に機械つけとるで』

gr「うむ。分かった、ありがとう」

そうして自分の席に戻ってきてもう一度獣人の方を見ると体と椅子をくっ付けていた縄を解くのを諦めたのか手に着いている縄を外そうと歯で噛み切ろうとしている。

それを見てひとらんとかエミさんはぎょっとして驚いてあわあわしている。

すると獣人が突然口を開いた

「この縄を解いてくれるとありがたい。俺はお前らを殺そうともしないし反抗する気もない。殺されるつもりもないが」

gr「…！良いだろう縄を解いてやれ」

そう言って犯罪者顔負けの笑みでひとらんに言うとひとらんは椅子と体を固定している縄を外してやっていた。

そして警戒からか獣人の首に少しでも動かせば切れると言う距離で刀を置いた。

『あぁ、ありがとう。』

gr「うむ。唐突に聞くが何故あそこで国民を襲っていたのだ？弁解があるのなら聞こう」

そうグルさんが言うとトントンは手記の白紙のページを開いて羽根ペンを手に取った。

『特にない。あれは勝手に体が動いたの、当然のとこだと何故か思った。』

そう淡々と言う獣人の黄色の目には光が無く何を考えているのか分からなかった。

オスマンも疑問符を頭に浮かべていて同じ様子のようだ