愛玩動物 Ⅱ【wrwrd】 (ページ34)

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四十九話ページ34

さっきよりかは近いのか直ぐに大きな扉があるところに着いた。中からはガチャガチャと何かを動かすような音が聞こえる。

ゾムがそのまま扉を開けると中には銃火器を布で拭いている髪の毛がふわふわで丸いくるくるした眼鏡を付けた人が居た。

？「あ、ゾ厶さん！に…えっと？名前忘れたわなんやったっけ」

zm「Aやで、」

ci「んぁ～！そんなような名前やったわ！俺チーノっちゅうねんよろしくな！はい。んで、巻き添えくらったんだが武器持ち出してどうするん？任務？」

zm「おん。Aの初任務！バディもおるけどな」

そういう会話を聞いていると一番下の棚から銃が滑り出てきた。ふたりも会話を止めてそちらを見てチーノがその銃を元の場所に戻してまた喋りだした。

ﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｯﾋﾟｰｯﾋﾟｯﾋﾟｰｯﾋﾟｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｯ

今までこんなに長く流れたことなかった…なんで？何が言いたいの？どこから聞こえるの？

ちょっとパニックになる。
手はなんでか震えて銃の方に行くし視界はグラグラする。

立ちくらみみたいな感じもある。

zm「A…？どうした？どっか痛いんか？」

ci「ふらついとるけどどうかしたん？医務室行った方がええよ。行こ。」

そう言って腕を掴まれると咄嗟に振り払ってしまった。俺の意思じゃない。勝手に動いたんだ。

チーノはとても驚いた顔をしていて申し訳なくなった。

『ご、ごめん…もう大丈夫だから…』

ci「そ、そうなん？…てか任務はいつからなん？」

少し気まずい空気が流れたがチーノが直ぐに話題を変えたおかげで少しは緩和？された。

zm「え、…聞いとらんけどグルッペンの事やし明日とかやない？んまぁいつでもええけど自分の武器は見つけといた方がええで。これとかどうや？」

そう言って俺に見せてきたのは長剣だった。手に取って振ってみたりすると重くて地面に落としてしまった。

zm「おぉ、ちょっと重かったか…んじゃあナイフは？」

そう言って自分の足のホルダーから緑色の刃のナイフを手渡してくる。すると手がガタガタ震え出した。

柄を強く握りしめて刃をゾムに無意識に向ける。

動かす前にハッとすると手の震えもやんだからそのまま何事もないようにナイフを返す。

『ちょっと使い方が分からないからやめとく。弓とか無いの？俺弓なら使える。』

ci「弓…弓なら上の棚に…」

そう言って壁に立てかけてある梯子を銃とかが沢山置いてある棚にかけて上がっていく。