愛玩動物 Ⅱ【wrwrd】 (ページ29)

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四十六話ページ29

『そんなにゆっくりじゃなくていいよ…』

「えっ、腰痛いんならゆっくり歩いた方がいい気がするけど…まぁ本人がいいって言うなら良いのか…？」

そう呟くと普通の人の歩くスピードになった。
歩きやすくていいね。

ずっと話さずに歩いて山を出て建物に戻ると医務室に連れていかれた。

神って書かれた紙を顔につけてて優しそうでいい人そう。

「あ～グルッペンが言ってたのってこの子かな…んでどうしたの？訓練で怪我したんだろうけど」

「あー、山で訓練してたんすけど坂から転げ落ちたみたいで、腰が痛いらしいです。俺は健康なんで！んじゃ！！お願いしますね！！！」

そうどんどん早口になっていって言い終わると大きい音をたててドアを開けてすごい速さで走っていった。

なんでそう逃げるんだ？

sn「あー、腰かぁ。あ、てか自己紹介がまだだったな。俺はしんぺい神！！ロボロを連れ去ろうとしたら軍に誘われ今や軍医を任された！！…君はAくんだよね」

最初はすごいハイテンションで話していたがいきなりすんって落ち着いて俺の名前を確認してくる。

名前はあってるけどその高低差何？

『あってる』

「良かった。んじゃあベットにふせて～」

そうベットのそば？あるカーテンを開けてそう言うのを見て言われた通りにする。

そうすると服を首あたりまで捲られてすごい背中を触られる。くすぐったい。あと尻をさりげなく触られた。

sn「あー、ヒビ入ってんねぇ。痛かったでしょ。んじゃ湿布貼って固定するか。コルセット…でええか。獣人やしな」

そう言うと俺を起き上がらせてコルセットとかいう黒い腹巻みたいなやつを巻いてくれた。

背中が曲げれなくなった。

sn「よしこれで一先ずOK！獣人なら一週間もあれば治ると思うよ！でも安静にしときや？」

『分かった』

そう返事をするとしんぺい神がなにかを思い出したのか「あ！」と声を上げてこう言った。

sn「ついでに身長体重計らせてくれん？ほいほい靴脱いでここ立って！」

言われた通りにして頭に何が乗っかったと思うとしんぺい神が板の上に載せた紙になにか書きだした。

sn「よし完璧や☆んで、出身地とか言ってもらっても…？」

椅子に座らされてそう聞かれる。
別にいいけどなんで聞くんだ？

『…A国ってとこ』

sn「？本当に？嘘ついてない？」

そう聞かれて少しむっとなる。嘘つく必要なんてないし
『嘘つく必要なんて無いでしょ』

そう言うとしんぺい神は「あ、ごめん」と言ってさっきの紙に書きだした