めんご☆ ページ40
「つまり、貴方達2人は下級生と一般人の演技に見事騙されたってこと?」
「 …そう、なります…。」
シナ先生の的確かつ辛辣な言葉に、平は悔しそうに頷いた。
下級生組は心なしか得意げな顔をしている。
「いやー、お前ら凄いな!
全く気づかなかったぞ!」
小平太くんは微塵も悔しくない、むしろ嬉しそうな笑顔でみんなを褒めた。
3人はえへへと恥ずかしげに笑い、少し頰を染めている。
ふと、平が不思議そうな顔で尋ねてきた。
「でも、どうしてわざわざこんな作戦を?
普通に話をさせるだけでよかったじゃないか。」
ああ、それは…
私は黒板に文字を紡ぐ。
『仲直りしたいと言う三人は少し怯えてた。
まだ恐怖が取れてない。
お前らが三人を救おうとする姿を見せれば、その恐怖も無くなるだろう。』
「なるほど、よく考えたわね。」
シナ先生がうんうんと頷く。
小平太くんと平も、納得したような顔つきだ。
『あと、少しびっくりさせたかった』
「お前それが本音だろ」
すかさず平が突っ込んだ。
少しだよ、少し。
そう弁解するも、信じる様子はない。
信用ないなー。
私はそんな平に構わず、黒板に文字を書いた。
『ここへ来てもらったのは、謝るためだ。
いくら作戦といえど辛い思いをさせて申し訳ない。
償いと言ってはなんだが、私にできることがあればなんでもしよう。』
それを読んだ小平太くんと平は顔を見合わせる。
驚きで目を開いたかと思えば、いたずらを思いついた子供のように口角を上げた。
…これは失敗したかな。
背中を冷や汗がつたう。
2人は同時に口を開き、声を合わせて言った。
「「なら今度、______________」」
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ついさっきアンダーバーを覚えました。
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河鳴 - ルビーさん» はじめまして!いつも楽しんでるなんて素晴らしいお言葉、ありがとうございます!!もう少しで終わるはずなので、今後ともよろしくお願いします! (2015年5月7日 5時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - はじめまして!! いつも楽しんで読ませていただいています!!(`・∀・´) 時間がなくてあまりコメントなどで応援?できませんが、これからも楽しみにして待っています!(´∀`*) (2015年5月6日 23時) (レス) id: 00f0791501 (このIDを非表示/違反報告)
河鳴 - 蜻蛉さん» 面白いなんて…ありがとうございます!読者様をもっと楽しませることができるよう精一杯頑張ります! (2015年5月5日 15時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉 - とても面白いです!いつも続きが気になっています!これからも頑張ってください!! (2015年5月4日 22時) (レス) id: fbf176a846 (このIDを非表示/違反報告)
河鳴 - タスクさん» 終始にこにこしてる留さんってぞわぞわしません?夢主ちゃんはちょっと性格悪めにしてますw口に出ない分、心の中では言いたい放題なのでww (2015年5月2日 23時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:河鳴 | 作成日時:2015年4月25日 14時