よかったですねー ページ36
朝、私が落ちた塀のところへ行くと、そこには塀を修繕している留三郎くんがいた。
私に気付いた留三郎くんは笑顔で話しかけてくる。
そう、笑顔で。
「あっ、A、そういやチョークいるんだったな。
ついてきてくれ、すぐに渡す。」
…えっ、なんだろう、留三郎くんがにこにこしてる。
怖い、なにこれ、にこにこしてる。
すごいご機嫌だ、にこにこしてる。
異常なほど笑顔の留三郎くんに怯えつつついて行き、チョークを渡された。
「このくらいあればしばらくの間足りるな。
また無くなったらいつでも言えよ！」
それはもう、素晴らしい笑顔で言ってくる。
にっこにっこにっこにっこ。
少し気味が悪いくらいだ。
『何かあったのか』
笑顔に耐えきれなくなって、そう尋ねた。
すると留三郎くんは、おお、わかったか、と言って訳を話してきた。
「実はな、ついさっきしんべヱと喜三太と平太が、「今まで怖がってすいませんでした。また先輩と委員会したいです。」って言ってきたんだ。
まだ少し怖いだろうに、お互いの袖を掴み合いながら勇気を出して言ってくれたんだ。
それはもう可愛くてな！
すぐに抱きしめてやったぞ！
俺も今までごめんなって謝って、さっきまで一緒にいたんだ。
今は丁度おつかいに行ってもらってる。」
終始にこにこしながら話す留三郎くん。
正直留三郎くんは気持ち悪いが、仲が戻ったのなら良かった。
私は適当に相槌をうち、『早く帰ってやれ』と伝える。
留三郎くんはにっこにっこしながらそうだな！と言って戻っていった。
………気色わるっ
私は鳥肌のたった二の腕をさすりながら、チョークを置きに部屋へと向かった。
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河鳴 - ルビーさん» はじめまして！いつも楽しんでるなんて素晴らしいお言葉、ありがとうございます！！もう少しで終わるはずなので、今後ともよろしくお願いします！ (2015年5月7日 5時) (
レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - はじめまして！！ いつも楽しんで読ませていただいています！！(`・∀・´) 時間がなくてあまりコメントなどで応援？できませんが、これからも楽しみにして待っています！(´∀`*) (2015年5月6日 23時) (レス) id: 00f0791501 (このIDを非表示/違反報告)
河鳴 - 蜻蛉さん» 面白いなんて…ありがとうございます！読者様をもっと楽しませることができるよう精一杯頑張ります！ (2015年5月5日 15時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉 - とても面白いです！いつも続きが気になっています！これからも頑張ってください！！ (2015年5月4日 22時) (レス) id: fbf176a846 (このIDを非表示/違反報告)
河鳴 - タスクさん» 終始にこにこしてる留さんってぞわぞわしません？夢主ちゃんはちょっと性格悪めにしてますw口に出ない分、心の中では言いたい放題なのでww (2015年5月2日 23時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河鳴 | 作成日時：2015年4月25日 14時
