馬鹿って言う方が馬鹿 ページ24
「…お前ばかだろ。」
やいやい、そこまで言う事無いだろう、と留三郎くんの腕を叩く。
すると、留三郎くんはパッと腕を離し、その瞬間私の身体は地面に叩きつけられた。
お尻に激痛が走る。
顔をしかめお尻をさする私に構わず、留三郎くんはため息をつく。
「授業中塀を拭いてるお前を見つけたから来てみれば…。
なんで塀の上歩いてんだよ馬鹿。」
私はキッと睨みつけ、地面に文字を書く。
『門から掃除
今ここ
脚立は門
引き返す
チョークくれ』
若干暗号化したが、充分わかりやすい文(？)になっただろう。
それを読んだ留三郎くんはもう一度ため息をつき、私の背後の塀を指差した。
振り返ると、そこには貼り紙があり、『近付くな危険』と書いてある。
「そこは崩れやすかったから、今日の放課後修繕しようと思ってたんだよ。
なのにお前歩いてるし、足元崩れるし、受け身も取らずに落ちてるし。
馬鹿か。お前馬鹿か。
あと、チョークは放課後な。」
…別にいいんだ。
何度馬鹿と言われようと、生前はもっと酷いこと言われてたもの。
でも、少し傷付く気がしなくもないかな。
私がシュンとして地面に『ごめんね』と書くと、留三郎くんはまたため息をついた。
…そんなにため息ついたら幸せ逃げるぞ？
だがそこは空気読める子。
いちいち伝えない。
そんな割と計算高い私に気づかない留三郎くんは、俯いたままの私の頭を優しく撫でた。
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河鳴 - ルビーさん» はじめまして！いつも楽しんでるなんて素晴らしいお言葉、ありがとうございます！！もう少しで終わるはずなので、今後ともよろしくお願いします！ (2015年5月7日 5時) (
レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - はじめまして！！ いつも楽しんで読ませていただいています！！(`・∀・´) 時間がなくてあまりコメントなどで応援？できませんが、これからも楽しみにして待っています！(´∀`*) (2015年5月6日 23時) (レス) id: 00f0791501 (このIDを非表示/違反報告)
河鳴 - 蜻蛉さん» 面白いなんて…ありがとうございます！読者様をもっと楽しませることができるよう精一杯頑張ります！ (2015年5月5日 15時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉 - とても面白いです！いつも続きが気になっています！これからも頑張ってください！！ (2015年5月4日 22時) (レス) id: fbf176a846 (このIDを非表示/違反報告)
河鳴 - タスクさん» 終始にこにこしてる留さんってぞわぞわしません？夢主ちゃんはちょっと性格悪めにしてますw口に出ない分、心の中では言いたい放題なのでww (2015年5月2日 23時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河鳴 | 作成日時：2015年4月25日 14時
