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私を心配してくれる ページ1

私は現在、きり丸くん、2年生と一緒に正座しています。

「ふへっ、ふへへっふへへへへへへへへっ」

え、なにこれ怖い。
なんで長次くん笑ってるの。

私が顔を青ざめさせると、それに気付いたドッペルくんが説明してくれた。

「中在家先輩は、怒ると不気味に笑う人なんだよ。
ちなみに、さっき2人が泣いてた時も頰をヒクヒクさせてたから、頑張って抑えてたんだろうね。」

「「ごめんなさい」」

2人が正座したままで頭を下げる。

ところで、さっきから疑問に思っていた事を聞いてみた。

『なんで私まで正座なんだ』

「……まもるの、いいが…自分が、危ない…自分、大切に、しろ…。」

ボソボソと、蚊の鳴くような声で言う長次くん。
だが、納得いかない。

『なら、この子達を護るなと言いたいのか』

「…そうじゃ、ない…」

『ならなんだ。』

ついカッとなる私を、ドッペルくんがまあまあ、と宥めた。

「中在家先輩は、心配したんだぞと言いたかったんだよ。
Aちゃんも女の子なんだから、身体を大切にしなさいって。」

…確かに、少し危ない行動だったかもしれない。
でもそれで後悔はしていないし、むしろ良かったと思っている。

だが、心配をかけた事は謝ろう。

『心配かけて、すまない。』

それを見た長次くんは満足そうに頷く。

「足崩していいよって。
2人も、もう喧嘩なんてしないでね!」

ドッペルくんが注意し、2人ははーい、と返事をした。

「あの、お姉ちゃん、ごめんなさい。
背中痛くない?」

きり丸くんがおずおずと聞いてくる。

この時代の本はハードカバーじゃないので、そんなに痛くなかったよ、と頷くと、よかったあ〜と言って抱きついてきた。

「本当ごめんねお姉ちゃん。
お姉ちゃんが悪く言われるのがいやで、つい怒っちゃった。」

『いいよ、私を庇ってくれるなんて嬉しいよ。』

そう書いて見せると、きり丸くんはえへへっと笑った。

その時、後ろから声を掛けられた。

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河鳴 - ルビーさん» はじめまして!いつも楽しんでるなんて素晴らしいお言葉、ありがとうございます!!もう少しで終わるはずなので、今後ともよろしくお願いします! (2015年5月7日 5時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - はじめまして!! いつも楽しんで読ませていただいています!!(`・∀・´) 時間がなくてあまりコメントなどで応援?できませんが、これからも楽しみにして待っています!(´∀`*) (2015年5月6日 23時) (レス) id: 00f0791501 (このIDを非表示/違反報告)
河鳴 - 蜻蛉さん» 面白いなんて…ありがとうございます!読者様をもっと楽しませることができるよう精一杯頑張ります! (2015年5月5日 15時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉 - とても面白いです!いつも続きが気になっています!これからも頑張ってください!! (2015年5月4日 22時) (レス) id: fbf176a846 (このIDを非表示/違反報告)
河鳴 - タスクさん» 終始にこにこしてる留さんってぞわぞわしません?夢主ちゃんはちょっと性格悪めにしてますw口に出ない分、心の中では言いたい放題なのでww (2015年5月2日 23時) (レス) id: 16ae572954 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:河鳴 | 作成日時:2015年4月25日 14時

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