逆ハーは別に狙ってない！×6【東リベ】

和平なんて.3 ページ28

仕方ない


八戒の超絶可愛い駄々は聞いてあげたいが八戒に人を殺す決断なんてさせたくないのでな！


三ツ谷から手を離して八戒に駆け寄る


目の前で止まると不思議そうに首を傾げる


手招きするように手で頭を下げてとジェスチャー


自分より少し高い位置で屈んだ八戒の頬にそっと手を当てて


八｢へ？っは！？｣


唇に当たらないギリギリの位置にキスをする


すると顔を真っ赤にして腰を抜かしてしまう八戒


『じゃあ行ってきマース！』


怒られる前に逃げろっ！


走りながら三ツ谷の手を掴んで引っ張る


三｢おいっ！A！｣


『あはは〜！』


初心な八戒なら絶対あれで腰抜かすと思ったんだよね〜


伊達に転生してないぜ


しばらく三ツ谷の手を引いたまま走って疲れてきたくらいでスピードを落とす


『はあ....疲れた！』


三｢まじ....はぁ、おまえ....はぁはぁ....｣


私より息を切らしている三ツ谷


『あ、2人置いてきちゃった』


まぁ後から追いかけてくるでしょ


と思っていれば後ろの方から私たちの名前を呼ぶ声


千｢はぁはぁ.....はぇーよ....｣


『おつかれちふちふ〜』


千｢新しい呼び方すんな｣


武｢ちふゆぅ....｣


千｢おい！！自分で歩けよ！｣


え？尊っっ


すぐに携帯を取り出して連写する


スマホじゃないから画質は悪いけどいや、もう画質悪くても尊いわ


千｢撮ってねぇでこいつ取ってくれよ！！｣


『え？ごめん聞こえない』


連写


三｢黒龍のとこ行くんだろ？｣


呆れた三ツ谷に携帯を取り上げられる


そのまま携帯を閉じて私の手に返し、歩き出す


『そうだったそうだった』


それに倣って私も三ツ谷について行く


三｢てか場所わかってんのか？｣


『多分！違ったらココに電話する〜』


三｢ココ？｣


『黒龍の親衛隊長』


私の言葉に"やっぱAが1番怖ぇ"と呟いた


武｢そう言えばあの日なんであそこにいたんだ？｣


『ココとしゅーくんが黒龍のメンバーで〜。着いてくって行ったら黒龍の集まりだった』


うそ。知ってて着いて行ったんだけどね。と心の中で舌を出しておく


千｢知らない間にあぶねぇ事に首突っ込み過ぎだろ｣


三｢千冬の言う通りだ。俺らのいない所で危ない目にあってもすぐ助けてやれるとは限らねぇんだぞ｣


『ごめんなさ〜い』


3人して本当に分かってんのかこいつみたいな顔で見てくる


わかってるよ！！


でも八戒いたし、ココもイヌピーも私のこと守ろうとしてくれたの知ってる

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