逆ハーは別に狙ってない！×6【東リベ】

怒ってる.2 ページ3

泰｢姿も分からないお前を苦しめる"何か"を憎んだ。お前には笑っていて欲しいと願うようになった｣


愛が深ぇ....


いや、まじでムーチョらしい理由だし子供みたいな｢可愛いから好き！｣みたいなのじゃなくて一周まわって照れる


『ムーチョ。私はムーチョにも自分の気持ちに素直に生きて欲しいって思うよ』


極悪の世代であるムーチョは


蘭、竜胆同様、イザナが集まれと言ったら行かなくてはいけない


東卍の敵になる


裏切るわけじゃない


だって最初からムーチョの王はイザナ


でも、イザナより先にマイキーと出会っていれば、と思うほどにはマイキーのことも王として認めてたはずなんだ


恐怖と情で従う王か


尊敬と愛で従う王か


私なら絶対後者が良い


でもムーチョは優しいからイザナのことも捨てられないんだろうな


泰｢急にどうした？｣


『んーん！ムーチョは優しいねって話！！』


泰｢そんなことを言うのはお前くらいだ｣


小さく笑う


そんなことないよ


多分みんな思ってる


そんなことを話してる間に家に着く


泰｢また迎えに来る。自分でバイクに乗ろうとするんじゃないぞ｣


『わかったよぉパパ〜』


泰｢パパじゃない｣


笑って手を振るとムーチョも柔らかく笑って去って行った


大切な物が増えるとそれだけ大変な世界


それなのにみんなは私を大切な物にしてくれた


それに精一杯、応えるだけだ


場地さんの二の舞には誰にもさせない


私を庇って傷つくなんて許さない


私のやらなきゃいけないことは変わらない


傷に響かないようゆっくり部屋に戻ると鍵を開ける音に気づいたのか3人が走って玄関に迎えに来る


『ただいま！』


真｢おかえり｣


蘭｢傷はもう大丈夫か？てかなんでこんなに遅いわけ？｣


竜｢兄ちゃんまずはA座らせねぇと｣


性格出るなぁ


『ただいま〜みんなと話してたら遅くなっちゃった。今日集会だからまた出かけるね』


3人の横を通り過ぎて中に入り荷物を置く


追いかけるように部屋に入ってきた3人は後ろで何か言ってるけど声が被ってて何言ってるかわかんない


『あはは、何言ってるかわかんなぁい』


笑いながら自分の部屋に入る


蘭｢A！！｣


あ、これは多分ガチギレのやつだ


部屋のドアを容赦なく開ける蘭。3人が仁王立ち


冷や汗が伝う


その表情は完全に怒っており、苦笑いしか出てこない


心配をかけた自覚はある


入院中は特に何も言われなかったからてっきり怒られないかと思ってた

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