side武道.2 ページ16
緊迫した空気が流れる
俺も周りに倣って軽く頭を下げる
その中でもAだけは頭を下げることなくワインを口に運んでいた
鉄｢そんな畏まるなよみんな！｣
『鉄〜やっぱり赤より白が良い！』
Aが空気も読まず子供のように拗ねて言うと、稀咲は後ろに控えていたであろう黒服に声をかけた
なんだ？
鉄｢今店を選んだ奴を始末させに行った。今度は白ワインが美味い店を選ばせよう｣
稀咲はAに近づくと座ったままの肩に手を置いて瞼にキスを落とした
『さすが鉄』
妖艶に微笑んで稀咲の頬を撫でるA
どういうことだ？Aは稀咲の味方になったのか！？
稀咲は今度はまだ混乱する俺に近づくと
鉄｢タケミチ、千冬。ちょっと時間をくれないか？｣
武｢あ、はい....｣
そして言われるがまま稀咲について行く
最近作ったと言う豪華な店に入り言われるがまま座る
語り出す稀咲の言葉に相槌を打ちながら考える
稀咲は変わった。だからAも傍に居るのか
それなら、これこそが最高の未来なんじゃないか？
煽られるまま高い酒を飲む
鉄｢そして今から、その続きを始める｣
稀咲の言葉を最後に俺は気を失った
武｢はっ｣
目を覚ましたのは変わらずさっきまでの店
だが自分の状況を見れば縛られ、身動きが取れない
一体....どうなってんだ....！？
武｢なんだコレ！？｣
千｢タケミっち｣
隣にはボロボロの千冬
声をかけられ稀咲に気づく
そして理解する。睡眠薬を盛られた
稀咲の後ろにはAが立っていた
窓際に寄りかかり、カーテンの隙間から外を眺める
こちらを一度ちらりと見ると再び外に目を向けた
リンッとピアスが鳴る
その目は何を捉えているのか全くわからなかった
その間も稀咲は隣で千冬を蹴り続ける
武｢やめろ！稀咲！！｣
『鉄』
銃を取り出した稀咲を止めるように名前を呼ぶA
鉄｢なんだお姫様｣
『殺していいなんて言ってないわよ』
鉄｢殺しはしない｣
そう言って俺の脚を打つ
武｢脚があ"あ"あ"あ"あ"｣
千｢タケミチ！！！｣
泣き叫ぶ俺を怒鳴るように呼ぶ千冬の声でハッとする
もうこの状況すら訳が分からないのに
『ちふ、タケミチ』
Aに呼ばれ2人で顔を上げる
稀咲の横でドレスの裾を引き摺って歩く姿は言葉にできないほど美しく
そんな状況じゃないのに見惚れてしまうほど
しかし稀咲から銃を受け取った姿に現実に引き戻された
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らくす。 - 初めましてです！久しぶりにこんなに面白い作品に出逢えて、心が踊りまくっております！！！お身体に気をつけながら、頑張ってください！楽しみに待ってます〜🤭🤍 (2022年8月21日 19時) (
レス) id: d0420b5049 (このIDを非表示/違反報告)
凹凸(プロフ) - 響さん» 響さん！！初コメありがとうございますー！！大好き以上！？嬉しいです〜🥺頑張って完結まで走ります笑 (2022年8月20日 21時) (レス) id: ddef768a5b (このIDを非表示/違反報告)
凹凸(プロフ) - きなこだいふくさん» ありがとうございますー！！今ちまちま書いてますのでもう暫くお待ちくださいませ☺☺ (2022年8月20日 21時) (レス) id: ddef768a5b (このIDを非表示/違反報告)
響 - 1日で読みました〜！好みすぎてやばいです！！大好き以上の言葉を投げたい（？）追いかけ続けるので頑張ってください！ (2022年8月2日 13時) (レス) @page50 id: c19490a4d5 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 7も楽しみにしています。ゆっくりでいいので無理しない程度に頑張ってください (2022年7月30日 21時) (レス) @page50 id: bd02c67dc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凹凸 | 作成日時：2021年12月30日 1時
