逆ハーは別に狙ってない！×6【東リベ】

総決算.8 ページ13

"お前なら全て変えられるか？"という問い


その問いすら何を目的で聞いてきたのか分からないけど


半間なりになにか思うところがあるのだろう


とはいえ、何を言われようが誰になんの思惑があろうが私は私の目的のために動くことは変わらない


ただ知っておいて損は無い


『なんでそんなことしたの？』


修｢なんでだと思う？｣


こっちが聞いてんだよっ！！


少し考えてみる


『修二には私が色がある人間に見えてんの？』


そう聞いた私に驚きとも喜びとも取れる複雑な表情をする半間


修｢まぁじで....お前どこまで分かってんの？｣


『んふふ〜言ったでしょ？全部』


実際、これはチートだと思ってるしみんなが私を好きになったのだってこの前情報があったからだと思ってる


知ってるからこそ欲しい言葉を言えるし


知ってるからこそ望むことをしてあげられる


そうじゃなきゃ私がこんなに無条件に人に愛されるなんて有り得ない


1番はお前だ、なんて言葉。一生かけられることのなかった言葉だ


それでも私がみんなを想う気持ちは変わらないし利用出来るものは利用すると決めた以上、手段は選んでいられない


『ねぇねぇ、何色に見えてるの？』


興味津々で詰め寄ると珍しく焦ったように顔を逸らす


あはは、かーわいい〜


照れてる半間新鮮〜


『ねぇってば〜』


いつも余裕そうに飄々と笑っているくせに


自分の中の核心を突かれたらこんなに狼狽えるなんて


やっぱりまだまだ子供だなぁ


下から覗き込むようにどんどん半間に近づいていく


修｢マジでやめろって！｣


真っ赤な横顔のまま、私の目を隠すように細長い指の伸びた手で顔を覆われてしまう


『ふぁんれーー(なんで)』


その手を外そうと両手で抵抗するが頭ごと掴まれてなかなか外れない


いや、馬鹿力！！


このゴリラマジでこの細い指のどこからそんな力出てんの！？


腕力か！？腕力でやってんのかこれ！？


修｢....お前が見せてくる色はチグハグなんだよ｣


『ひぐふぁぐ？』


やっと手を離してくれた半間の顔はもう戻っていてつまらない


ちぇ....可愛かったのに


修｢稀咲もお前も世界に色を付ける。稀咲はサーカスみてぇに。でもお前はモノクロ映画見てる気分になんだよなぁ。モノクロでつまんねぇはずなのになんか見ちまう｣


うわやべぇ


何言ってるか全然わからん


てかそんな感じなんだ

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