逆ハーは別に狙ってない！！！！！【東リベ】

絶対に生きる ページ27

あれから数時間後


私は朝日が登る頃に目が覚めた


その時には最初見た時よりガラスの向こう側の人数が増えていて苦笑いした


みんなの目は赤く腫れており、心配してくれていたのだと嬉しくなる


どうやら東卍のメンバーは交代で私と場地さんの病室を行き来し、目覚めるのを待っていたらしい


今度こそしっかり目が覚め、マイキーたちが走って先生を呼んできてくれるのを待った


先｢自分の名前は？｣


『相田Aです』


先｢歳はわかるかな？｣


『10歳です』


次々にかけられる質問に答えていく


先｢うんうん。意識もしっかりしてるし記憶の混濁も無さそうですね。脈も安定していますし、しばらく様子見して問題なければ一般病棟に移動しましょうか｣


『はい』


呼吸器を付けたまま返事をする


まだ体は動かないし、もしかしたら神経が傷ついて全身麻痺かもなんて嫌な想像をする


せっかく圭ちゃんが助けてくれたのに全身麻痺かもなんて笑えない


『先生....体が動かないんですけど....』


先｢あーそれは恐らく2週間眠っていたから筋力の低下ですね。軽いリハビリをすればすぐに日常生活に戻れますよ｣


その言葉にホッとすると同時に驚く


2週間も気を失っていたのか


そりゃ体も固まるし筋肉も落ちる


くそっ！苦労して育てた筋肉がっ！！


先｢腕は動きますか？｣


そう問われ、腕に意識を集中して軽く動かせばゆっくりだが動く


それを見た先生は頷いて近くのスイッチのようなものを寄せてくれる


先｢これを押せば外に声が聞こえるようになります。直接的な面会は菌の感染などがあるので今は出来ませんが、もしお見舞いの方と話したかったらこれを押してください。外の声は外に機械があるのでそれはみなさんに説明しておきますね｣


『ありがとうございます』


先生が去っても病室の前は人でびっちり


もはや誰がいるのかわからない


早速そのボタンを押してみる


みんな無言でソワソワしている


『みんなぁ』


声をかけると全員こちらを向く


芭流覇羅の人もいれば東卍の人もいる


仲良しか


『おはよ』


笑ってそう言えばみんなの目に涙が滲むのが見えた


意外とみんな泣き虫だよなぁ


私と一緒だ


『死ななかったね〜』


気の抜けた声で言えば蘭が受話器のようなものを手に取る


蘭｢おはよA。怪我はどう？｣


『蘭にぃ〜。もう痛くないよ。少ししたら一般病棟に行けるって』


蘭｢そうか。良かった｣

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