逆ハーは別に狙ってない！！！【東リベ】

なんでこうなった.4 ページ28

真｢そりゃ良かった。もう一口食べるか？｣


『いいの！？』


真｢可愛いAが喜ぶならいくらでも｣


からかうように笑いながら再びフォークが差し出される


それを口に含め咀嚼する


乾｢A付いてるよ｣


イヌピーが口の端に付いていたらしいソースを紙の布巾で拭いてくれる


『ん、しゅーくんありがとう』


乾｢しゅーくん....？｣


『青宗だからしゅーくん。嫌だった？』


わざとらしく首を傾げて聞くと照れたように顔を逸らして｢べつに｣と短く答える


その首は少し赤くなっていて、イヌピーは照れると顔とか耳じゃなくて首に出るらしい


可愛い....


本当に東リべキャラってファンを萌え殺すために存在してんのかな？


これ堪能しちゃっていいやつ？いいよね！！てかするんだけど！！！


欲望に忠実な私を止めるものはもはや何も無い


コ｢A。俺にも1口くれよ｣


完全に意地悪をするように口を出してくるココ


さっきよりも少しだけ2人の機嫌が収まってたのにさらに引火してくるこいつどうしてやろうか


顔は良いけどシンプルにムカついてきたぞ


『可愛いって言ってくれたら良いよ？』


仕返しをするようにココが絶対言ってくれないであろう要求をしてみる


ココの目的はパスタを食べることじゃなくて私を困らせることだから、こちらから要求することで言わなくても言っても私の思い通りという訳だ


今度は私がニヤニヤする番だ


思わぬ言葉にココは黙り込んでしまった


『ココ〜？どうしたの？』


ニヤニヤしたまま聞くと、少し不機嫌そうに眉間に皺を寄せた後、フッと鼻で笑うと真剣な顔で見つめてきた


コ｢可愛いよA｣


『っ』


カウンターにカウンターを食らい、一気に顔が赤くなるのがわかる


これぞ倍返しと言わんばかりに舌をぺろっと出して椅子に肘を乗せて背中を預けるココ


そんな真面目な顔で告白と見間違うトーンで言われると思わないじゃんか！！


『〜〜っはい！！』


パスタをこれでもかと巻き付けココに差し出す


コ｢1口サイズじゃねぇだろ｣


呆れたように笑うココ


『ひとくちで食べて！』


顔を真っ赤にしたまま急かすと、少し大きめに開いた口から舌先を少し出して絡めとるように口に収めてしまう


いやらしいんだけど....なんなのほんとにっ！！


尊いが限界突破してもはや推しにキレ気味になる


蘭と竜胆のキレてる笑顔は既に視界に入っていない


さらに顔に熱を集めたまま急いでパスタを全て口に運ぶ

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