逆ハーは別に狙ってない！【東リベ】

東卍結成.3 ページ33

マイキーはのそのそと場地さんの背中から下りるといつものように柵に腰掛ける


それを囲むようにみんなが集まる


私は三ツ谷の隣に引っ付いていた


少しの沈黙の後、マイキーが話し出す


マ｢黒龍っていうチーム。知ってる？｣


三｢めちゃくちゃひでぇ奴らって噂は聞くよ。3個上だっけ？｣


三ツ谷の言葉にマイキーが頷く


そのまま一虎に視線を移す


一虎はなにか責められると思っているのだろうか。口を結び、目を揺らしながら下を向く


マ｢なんで相談しねぇんだよ。一虎｣


思わぬ言葉に目を見開き、顔を上げる一虎


｢場地に聞いたよ。｣と続けるマイキーに一虎はまた俯いてしまう


一虎が1人で黒龍とやり合っていることにそれぞれが驚きの声を出す


ドラケンの｢黒龍とやり合う気か｣という問いかけに、マイキーは柵から飛び降り｢大義名分が欲しい｣と言った


場｢俺に案がある。俺らでチームを作るんだ｣


という言葉にみんなが場地さんに目を向ける


みんなは戸惑っている


場｢それぞれのポジションももう決めてある｣


場地さんはそう言ってみんなの役割を告げていく


場｢それから、A｣


『へ、へい！』


自分の名前が呼ばれると思っていなかったため、変な声が出てしまう


場｢お前は非戦闘要員だ。喧嘩にも参加させない。危ないと思った時、助けを呼びに行ったりマイキーを連れて逃げろ｣


『え』


まさかの言葉に私は呆然とする


『な、なんで！！』


やっとの事でそれだけの言葉を出す


三｢お前はまだ子供だし、女だろ｣


場地さんに賛成するらしい三ツ谷は怒ったように言った


龍｢まぁ、それが良いな｣


ドラケンも賛成のようで、私の目を見て言った


パ｢顔に傷でも着いたらどうすんだ。嫁に行けなくなるぞ〜｣


パーちんまで場地さんの味方らしい


これでも強くなったつもりだし、重要な役割を貰えないにしても、まさか喧嘩に参加すらさせて貰えないなんて


『やだ！！』


駄々をこねるように叫ぶ


虎｢俺は別に良いと思うけど。どうせ抗争に連れていかなくたってAは勝手についてきそうだし｣


『かずくん....』


一虎は私の気持ちを汲んだように味方をしてくれた


龍｢普通にあぶねぇだろ｣


三｢まだ小学生って言うのは置いといても女だし、狙われやすくなるだろうが｣


ドラケンと三ツ谷は断固譲らないというように否定的な言葉を投げかけてくる


私が涙目で服をぎゅっと握ると三ツ谷の手が頭に乗る

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