逆ハーは別に狙ってない！【東リベ】

おかえりなさい ページ45

龍｢ちょっとは落ち着けよ｣


朝から落ち着きなく動き回る


真｢兄ちゃんが戻ってくるんだろ。そりゃ楽しみだよな｣


あの事件の日から約1年弱が経ち、3年生になった


身長も10cm程伸び、喧嘩ももはやマイキー、ドラケンと並ぶと褒められるほど


武器ありきで、だが


バイクも乗りこなすようになり、髪も伸びた


ご飯も自分で作るようになって、お手伝いさんには週一に変更してもらい生存確認程度だけにしてもらってる


そう


成長した。この3年間、驚きの成長だ


そしてついに、蘭と竜胆が少年院から戻ってくる日


つい先日に蘭と竜胆、それぞれから送られてきた手紙には今日の日付とその日に帰る。という旨が書かれていた


2人して同じことを書いてることにやっぱり兄弟だな、と思う


その手紙の最後には直ぐに帰るから、会えるのを楽しみにしてる。と言う文があった


そんなこと書くキャラだっけ？と違和感を感じつつもこの3年で成長した姿に期待と、かっこ悪いところは見せられない！と言う謎の意地で朝からウロウロ


武蔵野神社まで走っては家に帰り、真一郎のお店に顔を出してはまたウロウロ


院を出る時に連絡する、とあったからその連絡待ちだ


本当は向こうまで迎えに行けたら良いのだが、電車の乗り継ぎがある関係で過保護のふたりに家で待ってろと怒られてしまった


『2人とも大丈夫かなぁ』


何を心配してるのか自分でも分からないくらい不安に駆られて落ち着けない


マ｢2人も兄貴いるの？｣


『ううん。本当のお兄ちゃんじゃなくて、遠い親戚なんだけどね』


龍｢前言ってた仲の良い従兄弟ってやつか｣


『そう！3歳の時からずっと家に遊びに来てくれてたの』


ドラケンと2人について話していると、どんどんマイキーの頬が膨らんでいく


真｢どうしたマイキー｣


マ｢別に｣


それに気づいたのは真一郎さんで、Aは2人の話をドラケンにするのに夢中で全く気づいていない


それを見たマイキーの頬は破裂しそうなほどパンパンに膨らんでいた


真一郎が"えい"とマイキーの頬をつつけば空気が抜けていく


それを見てケラケラ笑う真一郎


その時、ヴヴッとポケットが鳴る


話を直ぐに中断し、携帯を開く


『っ！！』


顔からもうみんなは誰からのメールか分かったようで


龍｢じゃーな｣


真｢気をつけろよ〜｣


マ｢....。｣


と口々に....


『マイキー？どうしたの？』

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