お館様のお子様はのびのびと生きたい。【鬼滅の刃】

玖　「努力の結果こうなる」 ページ9

性別は言えないけど、名前は本当の名前を言おう。





『産屋敷A。これが本名』





「ありがとう」と彼は笑った。
炭治郎はきっと本当に良い人なんだろう。

あともうひとつ聞きたいことがあるんだが...目を反らしながら言う彼に嫌な予感がしつつ『何？』と聞いた。





「女の子なんだから"僕"は止めた方が良いんじゃないか？誤解されるぞ。あ、でも変とかじゃなくてだな____」


『僕、男』


「？何を言ってるんだ」


『こっちのセリフかな！！！』





私の男装そんなに下手？こんなに重ね着してるのに。
収まった筈の冷や汗がまた出てくる。
炭治郎と善逸は双子説あるよ(ない)

でも、言っても良いかもしれないという思いも出てる。
約束した。口約束だけど。

というか、昨日自分で思ってた『案外どうでも良くなった』って。
もうこの時点でしてる意味ないよねー
.......私は何がしたかったんだ(知らん)





『あー、うん。女です』


「？？？」


『さっきのは忘れて良いから。でも態度は変えないでね』


「分かってるよ」


『お。言うねぇ』





.......いや本当に何がしたかったんだろう(だから知らん)
普通に接することの楽さと嬉しさがスゴい。

焼いていた魚を炭治郎にもあげて、二人で美味しくいただいた。

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