全力前進無限大

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「A！今日の帰りCDショップ付き合ってくれや。」


「なあ〜A〜俺の家の鍵どっかいってんけど知らん？」


「Aちゃん見てみて〜♪僕の新作のギャグ！」


「ちょっとあいつらを甘やかせすぎやでA！」



月日は流れ、年を越し、あれから１年。
またオーディションもあって、新しい子も沢山入所してきて。
例の４人とはあれから特に仲良くなって、呼び方も変わり、よく遊ぶようになった。

しばらく事務所で姿見ぃひんくて、どうしたんやろって心配してたマルちゃんが
２回目のオーディション受けに来たのはめっちゃびっくりしたけど…(笑)


当然うちはジュニアじゃないから、去年と同じように雑用こなしながら
ちょいちょい皆に構ってもらってる状態。




「あ！すばるくんや！！」



「…ん？ああ、亮か…」




屈託のない笑顔で小柄な子が嬉しそうに駆け寄ってくる。
そっと隣のきみ君に聞いてみる。


「今年入ってきた錦戸亮。何や去年のあのコンサート見てて、すばるに憧れとるんやて。」


凄いな…まだデビューもしてないのに、もう同性ファンがつくとか。



「A、こいつ錦戸亮。こないだのオーディションで入ってきた。」


「……あれ、…この人…オレ見た事ある………
せや！去年のあのクリスマスコンサートで！踊ってた！！
何で！？自分女やん！何でステージ立ってんの！！？」


「お〜い！錦戸く〜〜ん！大きい声出してどないしたん？」



可愛い顔して一気にまくし立てる錦戸亮くん。
その声を聞きつけて、また新しい子がトテトテとやってきた。




「安田くん聞いてぇや！この人女やってん！やのに去年のステージで踊っててん！！
ここって男だけとちゃうの！！」


「んん〜〜？なんやよう解らんけど、昔は女の人も数人事務所におったらしいで？」


「でも今はおらんよな！！？」



あまりの勢いに、隣のマルちゃんが「はわわ…」とちょっとビビってしまってる。



「ゴルァ！お前らやかましぞ！安田！大倉が向こうで迷子になってたぞ！
移動すんならちゃんと面倒見たれ！こいつようボーっとしとるんやから！」


「村上くんそれひどいわぁ…オレそんなボーっとしてへんよ…たぶん…」


今度は信ちゃんと大倉？くん。なんや続々と集まってくる…

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