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少し離れた部屋には、オーディションの順番待ちの子達の待機部屋がある。
皆緊張しながらも、周りの子達と談笑をしている。
まあ言うてもまだ子供やもんな…。
そんな中、廊下の隅に１人、しゃがみこんでいる子が居るのを見つけた。
『(体調でも悪いんやろか…！？)』
と慌てて近寄れば
泣きそうな顔で自己紹介用の紙？と思われるものを読み返していた。
「…へ…？あ、ご、ごめんなさい…掃除の邪魔ですよね…」
気づいたその子は、おどおどと立ち上がり頭を下げる。
ウチが持ってたモップを見て掃除の邪魔してると思ったんやろう。
『オーディション、受けに来たんやろ？』
「え、あ、そう…です……君は、違うん…？」
『ちゃうちゃう！手伝いで掃除してるだけ！にしてもえらい緊張してんなぁ(笑)』
「…周りの子ら、男前ばっかりで歌も踊りもめっちゃ上手いし…」
『ん。緊張しすぎて自信なくしてもうたんやなぁ…』
親や親戚、友達とかに勝手に履歴書送られたりして、
オーディション受けに来る子はたまにこういう現象に陥る。
自分がやりたい！って強く思ってここに居る子との気持ちの違い。
眉をハの字に下げながらボソボソと喋るこの子の目の前で
思いっきりパンッと手を叩き、猫だましを食らわせる。
「！！！！！？」
『びっくりした？びっくりして別のドキドキに変わったやろ？
それにしてもええ音なったなぁ！廊下やからめっちゃ響いたわぁ(笑)』
「…び、びっくりした…(笑)」
『お！ようやく笑った！笑顔が一番ええよ！どうせやるんやったら笑ろてやろ！』
びっくりしながらも少し笑顔になった少年のほっぺたを、
ムニッと無理矢理笑顔にしてから
よしよしと頭を撫でるとちょっと顔を赤くしてた。
『踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らな損やで！
どうせならオーディション、楽しんどいでよ！』
偉そうに言える立場じゃないけど、
アイドルって皆に笑顔与えたり夢見せたりする素敵な仕事やから
楽しんでやってほしい。
…言ってる内に小っ恥ずかしなってきてもうて、颯爽と言い逃げする！
最後には笑顔でおってくれたから、きっと大丈夫。頑張れ少年！
たぶん同年代やけど！！！
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おこめ(プロフ) - eighterさん» コメントありがとう御座います！今月中は多忙で中々更新できず申し訳ない限りなのですが、４月に入れば落ち着きそうなので定期的に更新頑張るつもりですので、お待ち頂けると嬉しいです＾＾ (2017年3月19日 21時) (
レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
eighter - 今までに無いほどずーっと読んでしまいましたー！これからも続編が出るのをを楽しみにしてます！ (2017年3月19日 12時) (レス) id: d069912db0 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 鈴華さん» 嬉しすぎる感想ありがとう御座います！１ページの文字数制限の関係で話をまとめるのに四苦八苦してますがそう言っていただけると嬉しいです♪続編も製作中ですのでよろしくお願いします！＾＾ (2017年1月31日 11時) (レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - あまりに面白すぎて一気読みしてしまいました。笑えて、泣けて最高の作品ですね☆陰ながら応援してます♪ (2017年1月30日 22時) (レス) id: 594329b958 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - オタクちゃんさん» コメントとても嬉しいです！続編も頑張らさせて頂きますね、ありがとう御座います！(´∀｀) (2017年1月30日 20時) (レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2017年1月14日 21時
