全力前進無限大

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*安田side



「ちょ！A！！なかなか戻ってこえへんと思ったら何やって…」


「びしょびしょやん！！何これ…酒？！あかん、はよ帰ろ！」



さっきAの大声が聞こえたからマルと一緒に駆けつけてみたら、
Aが人様の個室に乱入しとる！

中に亮ちゃんがおってめっちゃびっくりしたけど、
とりあえずAをどうにかせなあかん。
「…邪魔してごめんな？」ってマルが控えめに頭だけ下げて、
３人で逃げるように店を後にした。




店から一番近かったマルの家にお邪魔して。
明日は朝からグループで仕事やからってそのままお泊まりする事になった。




―翌日。


３人揃って楽屋入りする。
既に僕ら以外は全員揃ってて、亮は何か言いたそうな顔でこっちを見てる。



「…昨日と同じ服やん。」


『……マルちゃん家泊まったから。
亮ちゃんかてめっちゃ寝不足の顔してるやん。
朝まであのボインのお姉さんと楽しくやってたん？』


「はぁ？マルん家泊まったって何なんそれ？
ってかAに関係ないやん！俺がどんな遊びして女とおったかて！」


『関係ない訳ないやろ！』


「やってA俺のもんにならへんやん！！！！」



アカン、昨日の事もあって喧嘩腰や…
昨日の事を知らんメンバーは急に始まった口論にポカーンとしてる。
基本亮にめちゃめちゃ甘いAが亮にこんなん言うの珍しいからな…

イラッとした顔で亮の胸ぐらを掴むA。
おわ！暴力はあかんよ！！？
って慌てて止めに入ろうとしたら



「…！！！！？」



ぶっちゅーーーーー！って効果音がつきそうな勢いで





Aが、亮に、ちゅーした…。





あまりにも予想できなかった行動に全員の時が止まる。
亮本人が一番驚いて目見開いて固まってたけど、
現状を把握したのかスッと目を閉じてAの後頭部に手を回し…



「ちょちょちょちょちょ！！！！長いて！！！！！」

「はぁぁあああ！？？！ちょ、何やって…はぁぁあああ！！！？」



大倉とすばる君に引き剥がされる。
ぷはって長すぎるちゅーを終えたAはめっちゃ真っ直ぐな目で



『亮ちゃんはウチのやし、ウチは亮ちゃんのや！！デビューの時に言うたやろ！！』



　 Aを僕らに下さい！

　 …ジャニーさん…彼らを、ウチに下さい。



デビューの時にジャニーさんの前で言うたこの言葉が頭に響く。

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