【銀魂】意 地 っ 張 り【沖田総悟】

11.呼ばねーよ ページ14

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元々、暑いのが苦手な俺は、午後の授業なんか受けられる気がしなかった



「俺、午後サボりまさァ」



俺と同様、暑さに負けている隣の根暗は机にぐったりとしている



『いいなぁ』



ぽつりと言った根暗の言葉はまるで、自分はしてはいけないと言っている様だった



沖田「だったらテメェもサボれば良いじゃねェか」


少し考える素振りをした彼女は



『確かに…サボっちゃおうかな…』



天井を見ながらそう言った









屋上のドアを開けると程よく風が吹き、夏の暑さを忘れそうになった



根暗は既に寝転んでやがる



「オイ、根暗」


『A』


「は？」


訳が分からず声を漏らす



『私の名前はA、根暗じゃない』


俺の方を向いた根暗は、少し怒った声色で呼び方を否定する



が、



「呼ばねーよ」



恋人でもねーのに



きっとコイツはそういう意味で言った訳じゃねーのはわかってる


けど、【根暗】



この呼び方が、なんとなくしっくりくる



『何でよ…私は呼んであげたじゃない』



んなの頼んだ覚えはねェや



「別に下の名前で呼べなんて言ってねェ」



『確かに』



その後、フェンスに寄り掛かっている俺に「総悟も寝頃がれば良いのに…気持ちいいよ」と言っている根暗は今にも眠ってしまいそうだった


だが、生憎今は眠くない、だから無視して風に当たる



『サボりって楽しいんだね』


「当たり前でィ」



しばらくすると、微かに彼女の規則正しい寝息が聴こえてきた




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