小さな背中、大きな優しさ【ワールドトリガー】

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荒船と話したことで少し気持ちとか考えが
落ち着いた気がする







もし本当にどこかの隊に入るなら
やっぱり鈴鳴がいいかな









鋼が居るってのもあるけど一番は来馬さんだ


毎度毎度断り続けるあたしに
いつも優しく声をかけてくれていた








オペレーターの今ちゃんとも同級生だから
学校でもたまに話すし



別役くんもなんだか賑やかで楽しそうな子だ









けど、やっぱり駄目だ



鋼がいるのが良くも悪くもあたしのブーキに
なってしまう









離れてみて気づいた






当たり前だと思っていた鋼とのあの距離が

自分にとってあまりにも心地よかったことに









「……ほんと、今さら過ぎるよ」









今のあたしじゃ鋼を守れない

そんなの頭では嫌ってほどわかってる







それに守るって言ったところでどうやって
守るつもりなの？


鋼には来馬さん達がいる


あたしなんか同じ隊でもないのに……







なのに隣に居たいって思ってしまう



強くなきゃ隣に居る必要なんて無いのに









やばい泣きそうだ





「Aっ！！」






あぁもう！

なんでこんなときに来るのよ









「……鋼」

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