君は知らない 3【H×H】

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「お腹へった。なんか買いにいくぞ!!」

「何処行くの?」

色んな所のスライダーやらアトラクションに乗っている間にお昼頃になった。
スライダーに乗るときは、最初のが怖かったからなどと言いイルミの腰をつかんでもらっていた。
イルミは滅茶苦茶嫌な顔をしたが、"私の友人なんだよね、契約で"の一言で嫌々してくれた。
最初は本当に怖くてそうしてもらっていた。
そのうちに何度も乗ったからか、スライダーへ恐怖は薄れていった。
この時点で、腰を掴んで貰う必要は無くなった、でも私は恐怖が薄れたことを伝える気は一つもなかった。
イルミをここまで動かすのは至難の技。
今回、店員の言葉と私の煽り、友人としてのプールに遊びに来たという状況、これが合わさったから仕方無くやってくれているだけ。
もし、少しでも条件が整ってなかったり、機嫌が悪かったら契約のことを持ち出しても、動かなかった可能性があっただろう。
後々考えると、最初のが怖わかったと可愛い彼女かのように恋人でも無い男に引っ付いていた自分に気持ちが悪くなった。
そんなこと出来るだけの女じゃないだろ自分、イルミレベルのイケメンだぞ、テンション上がったからって何してんだよ。
スベスベお肌に触れたので良かったと吹っ切れておこうと思う。
そうでもしないと自己嫌悪で落ち込みそう。

私はパフェとハンバーグを、イルミはオムライスとステーキを購入した。
食いすぎ? 知らんな、運動するようになって胃が拡張されたのだ。
勿論、カロリーは消費してますよ。
それにしてもイルミはよく食べる、その細い腹にどうやって詰め込んでいるか謎である。

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