188 TH ページ39
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TH「...」
一体どのくらいこうしていただろう。
かなり時間は経っているはずなのに
未だに彼女からの返事はない。
いい加減店に戻らなきゃ
そう思っても 体が動かない。
Aの居ないあの場所なんて
あの女が居るあの場所なんて
今の俺には苦痛でしかない
TH「はあ...」
また後で連絡してみよう。
そう思って 重い腰を上げた
TH「...ぇ？」
店のドアの側に立っていたのは
少し寒そうに手を擦り合わせてるジョングク
TH「グギ？」
JK「ぁ...ヒョン...」
少し気まずそうに目をそらす
TH「なんで外にいるの？」
JK「...その、」
ちらりとこちらに目を向けて
JK「...テヒョニヒョン待ってた」
鼻を赤くしてそう言った
TH「俺のこと、？」
JK「ん。」
ぶっきらぼうな返事。
こんなに寒い中、
どのくらい 物陰にしゃがみ込んでいたか自分でもわからない俺のことを待っていてくれたの？
TH「...待たせてごめんね？」
JK「ふは、彼女みたいな謝り方しないでㅋㅋ」
そういって笑うジョングクは大人だ。
こんなに待たせたのに
理由を探ろうとしない。
TH「寒いよね、中入ろう」
JK「うん」
俺より少し前を歩いて
個室を目指して歩くジョングクの大きな背中。
コイツ、いつの間にこんなに男らしくなっていたんだろう
俺よりもガッチリとした逞しい身体
TH「ジョングク」
JK「？」
TH「こんなヒョンでごめん」
なんだか謝りたくなった。
自分でも、
ああ、俺 相当弱ってんなぁ、なんて。
JK「...なんですかいきなり」
足を止めて振り返り、
黒くて丸い瞳で俺を見つめ、コテンと首をかしげる。
ちくしょう、絵になるなあ。
TH「なんとなく言ってみただけ。」
JK「なんですかそれ。」
ポツリと呟いたジョングクはまた前を向いて歩き出す
その姿に寂しさを感じた
お願いだから
俺を置いていかないで
TH「っ、ジョングク！」
JK「うわっ、！」
TH「へへ、おんぶして？」
不安をかき消すように背中に飛び乗ると
少し前のめりになるだけ。
体幹のいいジョングクの身体、さすが。
TH「進めジョングガー！」
JK「重い...」
笑いながら歩き出すグギ。
ジョングクの背中は大きくて温かい。
すっごく安心するんだ
TH「...おれ、ジョングクみたいになりたいな」
JK「え...？」
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すずな - めっちゃよかった！泣 (2019年3月15日 18時) (
レス) id: 79ed1afc42 (このIDを非表示/違反報告)
hrk - こんなに感動する作品初めてです、（泣） もう1回読み返してきます（泣） (2017年11月27日 19時) (レス) id: dbcad0bea1 (このIDを非表示/違反報告)
さのふたば(プロフ) - この作品が1番面白いです！！ (2017年9月3日 1時) (レス) id: 43830a227c (このIDを非表示/違反報告)
NY(プロフ) - 面白いです！！！いやぁー、感動ですね。常に涙を流してないといけない状態です笑 (2017年7月25日 1時) (レス) id: ada9a5c8df (このIDを非表示/違反報告)
Aya - 涙、涙、涙…。凄く感動しました…。なんか胸の奥がギュッてなりました！続きがどうなるのか凄く凄く気になって、楽しみで仕方ないです( ^ω^ )更新待ってまーす！ (2017年6月23日 21時) (レス) id: b8aaae0a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー
| 作成日時：2017年2月27日 2時
