150 JK ページ1
__
Aが泣いた
こんな事初めてで。
Aが勢いよく話した日本語は
勉強不足であまり聞き取れなくて。
あんなに必死になって感情をさらすAを
愛おしいと思ってしまった
やっと、本音を出してくれた
控え室を飛び出した頃には
もう廊下に彼女の姿は見当たらなくて
右に行ったのか左に行ったのかすらわからないのに
無我夢中で走り出した
ごめんねA
どうして今まで気付かなったんだろう
どうしてこんなに溜め込ませてしまったんだろう
日本語は難しくてわからないけれど
君が初めて見せた大粒の涙がそれを物語っていた
俺が聞いてあげる。
なんでも受け止めてあげるから
居なくならないで
そばにいてよ
JK「Aっ！」
どこにいるの
当てもなく彷徨った末に
適当に開いた非常階段の扉
ギイッと音を立てて開いた扉の先には
JK「っ、A...」
階段に体育座りをしたまま、俺を見て驚き
涙を雑に拭うAだった
「なん、で、来たんですか、」
涙のせいでうまく言葉が出てこないのか
途切れ途切れに話すA
JK「...」
「何もないなら、帰って下さい...っ」
何もないんじゃない
かける言葉が出てこないんだ
「私、ひどい事言いました、
嫌われました、もう終わりです」
力無く伏せた目で地面を見つめるA。
涙で濡れた睫毛がキラキラしてて
こんな状況でも君にドキドキしてる自分がいる
JK「...そんな事ない」
「...そんな事、ありますよ」
伏せていた目を
ゆっくりと俺に向けたA
「今までだって、そうでした」
にっこりと微笑む彼女の目は
氷のように冷たくて。
「皆さんも、私がいない方が楽なのはずっと分かってました
私の居場所を作るために追い出さないでいてくれたんですよね？ありがとうございます」
JK「っ、違う！そんなんじゃ、！」
「確かに嫉妬していたのかもしれません。
みんなに慕われるユソンさんに。」
JK「A、違う、俺の話聞いて！」
「...皆さんはいつもそうです」
階段から腰を上げたAは
俺に近づき 頬に手を添えた
「私の話に耳を傾けてくれませんでした」
するりと離れたAの冷たい手。
俺らは想像以上に彼女を壊していた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4398人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すずな - めっちゃよかった！泣 (2019年3月15日 18時) (
レス) id: 79ed1afc42 (このIDを非表示/違反報告)
hrk - こんなに感動する作品初めてです、（泣） もう1回読み返してきます（泣） (2017年11月27日 19時) (レス) id: dbcad0bea1 (このIDを非表示/違反報告)
さのふたば(プロフ) - この作品が1番面白いです！！ (2017年9月3日 1時) (レス) id: 43830a227c (このIDを非表示/違反報告)
NY(プロフ) - 面白いです！！！いやぁー、感動ですね。常に涙を流してないといけない状態です笑 (2017年7月25日 1時) (レス) id: ada9a5c8df (このIDを非表示/違反報告)
Aya - 涙、涙、涙…。凄く感動しました…。なんか胸の奥がギュッてなりました！続きがどうなるのか凄く凄く気になって、楽しみで仕方ないです( ^ω^ )更新待ってまーす！ (2017年6月23日 21時) (レス) id: b8aaae0a14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆー
| 作成日時：2017年2月27日 2時
