防弾のMGイルボンサラム 3

139 ページ40

__




「あ...えっと、その、」


NN「んー？」




折角忍び込んだ控え室を

ナナさんに腕を引かれてまた出てしまった。



貼り付けたような笑顔で私を見つめる彼女



その顔に背筋が凍る




「ま、まだ 本人に確認できていな「はあ？」




貼り付けた笑顔が


ペラリ、そう音を立てて剥がれたような気がした




NN「ふざけんのもいい加減にしてよね」




運悪く誰もいない廊下。


ナナさんは容赦なく私の頬に平手打ちを入れた




「っ、」




NN「オンニ達を見てて思ってたの。

面白いオモチャで遊んでるなあって。


いいな、私もやりたいなって思ってたの」




私の顎を掴んで

無理矢理 目を合わせられる



彼女の濁った目に私の顔が映ってる



情けない、今にも泣きそうな顔。



泣いちゃダメなのに


我慢しなくちゃいけないのに。



目の前の彼女の顔が恐怖の対象でしかない。





怖い



助けて





そう叫びたいのに

できない




ジンさんもテヒョンさんもいない




どうしたらいいの？




控え室の中にいるメンバーも


助けてくれるかわからない




もう私が頼れるのは







「っ、A！」







NN「え...ジュン、さん？」






廊下の奥の階段を駆け上がって


息を切らした様子のジュンオッパ




ああ そっか、

今日はセブンティーンさんもビルが一緒なんだっけ




こんなタイミングで現れてくれるなんて。


彼は私のヒーローだ




JN「っ、あんた何してんだよ！」




私の顎を掴んだまま固まるナナさんを


引っぺがしてくれた




NN「ち、違うんです！この子がっ！」




慌てて必死に言い訳をする彼女に


ジュンオッパは




JN「彼女が何かしたんですか？」




責めるわけではなく、

ただただ探るように見つめる


それをいい事にナナさんは

いきなり顔を手で覆って泣き始めた


急な展開に驚きが隠せない私。




NN「彼女が、私に嫌がらせするんです...！」


「えっ？」汗


JN「...Aはそんな事するような子じゃありません」


NN「っ、本当なんです！！」




そう言ってジュンオッパの腕にすがりつく

...大胆だな



私は何もしてないし

むしろ殴られたのはこっちだ。



オッパはきっとわかってくれるはず__




JN「.....そうですか。いきなり突っかかってすいませんでした。」




え？




NN「いえ..」


JN「では失礼します。

あ、彼女少し借りますね」




訳がわからないまま

ジュンオッパに腕を引かれた



.

140 JN→←138

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す