防弾のMGイルボンサラム 2

70 TH ページ20

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気にくわない。








「はい、おめでとうございます」








ニコリともせずに




無表情でそう言うアイツが気にくわない








アイツを泣かしてしまったあの日から




アイツの事が頭から離れない






ジミナと仲良く話してる所を見て



なんかモヤモヤした



凄く嫌だったんだ







アイツの泣いた顔




近づいた時に香ったかおり




柔らかな唇の感触までも全て




何もかも頭から離れないんだ。







無意識に自分の唇に触れては



アイツの感触を思い出す







今まで女に困った事は無かった




求めれば応えてくれるし




求められればそれに応えた




何をしなくたって寄ってくるんだから。




女なんて顔と容姿




それさえ揃えばいい




たとえ性格が少しぐらいキツくても。




女だってそうだろ？


男に対して同じ考え方だろ？






俺の事 なんにも知らないくせに。






顔だけ見て近づいてくる連中。






来る者拒まず



去る者追わず






そんな付き合いしかした事がなかった。









それなのに









いつもはしない、俺からキスをしたのに。



顔を赤くする事なく



ただ涙を流す奴は初めてだった。








こんな感情気付きたくなかったけれど




気づいてしまえばもう手遅れ。









____アイツを手に入れたい









今まで女に手こずった事はない俺を悩ませるアイツ。



無理をしてでも手に入れたいと思った







ワクワクする。







俺の退屈な日常を




アイツがどこまで変えてくれるだろうか







YR「ねえテテってば！聞いてる？」


TH「...あ、ごめん！何？」


YR「んもう、だからね」







ユリヌナには悪いけれど


アイツの注意を引くための


俺のパートナーになってもらう事にした







俺ってとことん性悪だ







自分の新しいオモチャのためなら






他を犠牲にしたってかまわないんだから。








昨日と一昨日はヌナの家に泊まった。





急に決まったオフが暇でカトクしてたら



流れ的に家に遊びに行って



ソファで寝転がったらヌナが来て__



まあ 流れ的に最後までしちゃったわけだ。





そんなことがあってからヌナは俺と付き合っていると思っている。






俺はヌナに対して





好きとか嫌いとか





そんな感情 どちらも持っていないんだけど。








ごめんね？



ヌナ



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