検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,043 hit

幸せ成分。 ページ2

朝起きて 朝食を食べて登校し、

休み時間は友達とくだらない会話して

チャイムがなったら家に続く坂を突っ走って

バックを雑に投げ捨て友達と温泉に行く


これが俺の日常。


『ふ〜』


最近ため息ばっか 幸せがまた逃げてったわ

自分の吐き出した幸せと

この家に充満している幸せ成分

全てを飲み込む勢いで息を吸う


「何やってんのバカ兄ww」


『ゴッホゴホ!!!』


うっわ1番見られたくない奴に見られた

急に話しかけられてむせるし・・・

余計に幸せ消えたんだけど?!


『・・・幸せ摂取してんだよ。邪魔しやがって・・・』


「何それーw」


不意に妹が大きく息を吸った


「幸せは〜 歩いてこない」


『 「 だ〜から歩いていくんだね〜 」 』


『wwハモった。』


「お兄ちゃんさ、 東京に出て音楽やりたいって

言ってたよね」


『やりたいとは思ってるけど

俺がやっていけるほど楽な世界じゃないの。』


「歌ってる時のお兄ちゃん 凄い幸せそうだよ」


『俺歌下手だし。』


「そう?お兄ちゃんの声 響くし綺麗だと思うけど」


『俺よりお前の方が全然上手いよ。』


「ふーん じゃあ2人で!w」


『ばーか。さっさと寝るぞ』



時計の針は夜の12時を指している

明日も学校だ



「もうこんな時間なんだ。」


2人とも布団に潜り込む


『はぁ〜』


「またため息〜」


『これは幸せなため息だからいいの。』


「何それw まぁ布団が良いのは分かるけどね。」



寝るのって本当に幸せな時間だと思う

あと二度寝する時



「おやすみ、お兄ちゃん」


『ん、おやすみ。』


いつもならすぐ夢の世界に行くのに

この日はなかなか眠れなかった


妹の言った言葉 将来への不安 未来の自分の姿

色々なことを考えてしまい また、ため息をついた


せっかくさっき幸せを摂取したのになぁ

(どーしよ 目冴えたわ)


ふと窓に目を向けると 満天の星空が覗き込んでいる

都会じゃこんな綺麗に見えないだろうな


『このまま手届きそう』


小声で漏れた言葉

特に意味は無い

ただ感じていたかった この風景を

今思えば届くわけがない

でも、あの時 本当に届きそうに見えたんだ


案の定、俺の手は空気を掴んだだけだった。


『届くわけ、ないか』


でも、不思議とさっきまでの不安が消え

俺は誘われるように眠りに落ちた。

届かない→←いつか来る日。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:@SakRoad | 作成日時:2018年2月21日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。