悲劇の少女は【呪術廻戦】 (ページ3)

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:　呪いの王ページ3

＜諏訪 side ＞

両「諏訪、狩りを頼みたいのだが。」

『承知致しました。ご要望の人間は居りますでしょうか？』

両「肉付きと血色の良い人間だな。」

『畏まりました。』

両面宿儺＿＿＿その昔、呪術師が総力を上げて挑み、敗れた呪いの王。

四つ目に腕が四本の、仮想の化身。

化け物、そう、誰かが呼んだ。

実際私は呪いとも化け物等とも思っていないが、腐った人間にはそう映っているらしい。

『宿儺様。此方で如何でしょう？』

両「ふむ、悪くないな。」

小さな頃から仕えてきた。

呪術界に疲れ切っていた私を救ってくださったのは、宿儺様だけ。

私を友達として見てくれたのは、裏梅だけ。

私を愛してくれたのは、怜だけ。

世界は残酷で美しいなどと言うが、世界は残酷で醜悪なだけだろう。

どうしてもそう思ってしまう。本当に残酷で美しいのは

宿儺様だけだ。