【銀魂】ドSとチャイナ娘と団長さんとドーナツと…

29幕 この現状は犯人が真実をつい喋ってしまって取り返しつかないパティーン ページ31

〜神楽side〜

どこまでも続く曇天の空。


いつぶりかに夜兎にとって最高の天気が訪れた今日、私はいつもの公園のベンチでその空を仰いだ。



相変わらず降りそうで降らない微妙な雲空でも、私はいつものように傘をさしている。




そう、いつもと変わらない。
いつもと変わらないはずなのに。




私の心はそれと反比例し、酷く落ち着かない気持ちに侵されていた。




原因は先日のこと。


私はいつぶりかに見廻組副長・今井信女に河原で再び会い、
何か悩んでいるように見えたモンだから姉御や九ちゃんたちに信女を連れ、相談に行ったのだ。


色んな人の元へ相談に行ったけど、私自身では信女の満足する解答がなかったと思った。

でも、信女は分かったことがあると言ったのだ。


それは、『自分は恋してる』ということ。



そしてーーーーーーー、


ーーーーーー私もしてるんだと、あのヤローに。恋を。

あのヤロー＝クソドSのことだ。



…ホントは認めたくなかった。
何かの間違いにしてほしかった。
気のせいが良かった。

これを何回願ったことか。



でも、それを否定してくるのは姉御だった。

全否定してるのに、姉御は私がヤローに抱いてるその胸が苦しいほどの感情の特徴をポンポン挙げて結果的に合理させるから、私はとんでもなく顔が熱くなり羞恥心に満ちたのだった。


で、恥ずかしくて万事屋を飛び出し今に至る。



私はもう一度曇天の空を仰ぎ、ため息を零す。


神「……認めたくないアル。私があのヤローに恋してるなんて、宇宙が100万回滅んでもありえないネ」

？「どんな例えでィ、アホチャイナ」


不意に頭上から声が降ってきた。

私はその声に過剰に反応してしまった。
声の主は私の脳内をぶち壊さんと支配する男。


神「な！なななな何でお前がこ、ここここここにいるアルカ、クソサドッッ！！？」

沖「おうおう、どうしたんでィそんなに慌てて。今日はリバース日だからかィ？」


私はこいつにどんな顔を向ければいいのか分からず、空を仰いだままとりあえず茶番を仕掛けた。


神「ん、んなワケねーダロ！別に今日はリバース日じゃないから大丈夫ネ‼」

沖「いやホントにあんのかよ」


やはりいつもの茶番でも今ばかりはこいつの顔見れない。




と、クソサド野郎は急に真顔になり、


沖「…そんなことよりさっきの、ホントなのかよ」

神「…はっ⁉何のことアルカ！」

沖「とぼけんじゃねェ」





もしかして…バレた…？

30幕 悪口言い過ぎたら必ず自分に返ってくる、コレ因果応報ってヤツね→←28幕 たとえ人でも人でなくても感じる気持ちは変わらない

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