【銀魂】ドSとチャイナ娘と団長さんとドーナツと…

10幕　どーでもいい ページ11

〜信女ｓｉｄｅ〜
信)「話って何？ 異三郎」

ある時私は、見廻組局長である佐々木異三郎に話があると、局長室に呼び出された。

異)「入りなさい、信女さん」

扉を開けば、異三郎がゆっくり話ができるようにか知らないが、
あるはずのない雑談用の長テーブルとフカフカの腰掛け椅子が用意されていた。

異)「まあ、座りなさい。お茶が冷めちゃいますよ？」


相変わらずこの人はヒトを呼び出しておきながら、携帯でメールなんか打っている。
ずっと突っ立ってるのも疲れるので、私はそれに従うことにした。
異三郎とは逆の右側の椅子に腰を下ろす。


信)「・・・異三郎。どうでもいいけど、話するなら携帯しまえばいいじゃない」

異)「厄介なメル友なんです。無視したら必ず一時間に一回メールの苦情がくるんですよ」

信)「じゃあ、削除すれば万事解決よね・・・((バキッ 携帯、刀の鞘先で貫いた」

異)「携帯ごと削除してどうするんですか。
・・・まあ、いいです。話というのは最近江戸で騒がれてる例の事件のことでね」

信)「例の事件？」

お茶と持参していたマスドのポンデリングをほうばりながら私は問う。

異)「天人たちが江戸で大暴れしているとか。
あくまで噂ですが、裏で春雨と関係していると騒がれてます」

信)「それを捜査しろと幕府が命令してきたわけ？」

異)「正解です。なんと真選組もこの事件で捜査を頼まれてるらしいですよ」

ふーん。正直言ってどうでも良かった。
別に“真選組”という言葉が聞きたかったわけでもないし。

異)「まったく舐められたものですね
あんな幕府の犬と一緒にされちゃ、エリートじゃなくなっちゃいます」

信)「それは私たちも似たようなものじゃないかしら。
幕府のペットとして傍に置かれてるだけの尻拭いトイレットペーパーなの。所詮」

異)「どうせ紙の分際になるくらいなら、私はいっそティッシュがいいですね」

信)「話はそれだけ？ ドーナツきれたから買いに行きたいんだけど。
・・・とにかく見廻組(私たち)は天人が江戸で暴れてたら、ぶった切ればいいの？」

異)「ええ。詳しいことは新しい携帯買ってから、メールします。
携帯代、今月の信女さんの給料から抜きますね」

信)「お断り。減らされたら、ドーナツ買えなくなるからダメ」

それだけ言い捨てると、椅子から立ち上がって局長室を後にした。


扉を閉めると、ため息が聞こえた。


これだけ言っといてあげる。





ドーナツ何味がイイ？

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